イラン外務次官「米・イスラエルによる露骨な対イラン侵略行為は容易に見過ごせない」
(last modified Sat, 05 Jul 2025 09:04:35 GMT )
7月 05, 2025 18:04 Asia/Tokyo
  • イランのマジッド・タフテラヴァーンチー外務次官
    イランのマジッド・タフテラヴァーンチー外務次官

タフテラヴァーンチー・イラン外務次官がこの数カ月間のイランと米国間の間接交渉について、「イランとしては誠意を持って交渉したが、米国は悪意を持って交渉に臨んだ」と語りました。

タフテラヴァーンチー政治担当次官は、米NBCニュースのインタビューで、過去数ヶ月にわたりオマーンの仲介によりイランと米国の間で行われてきた間接交渉について言及し、交渉の余地の有無および、IAEA国際原子力機関と協力する道筋がまだ見いだせるかという質疑に対し、「外交の扉は閉ざされていない」と述べています。
【ParsTodayイラン国際】メフル通信によりますと、タフテラヴァーンチー次官は「戦争を乗り越え交渉を再開する可能性はあるか」との質問に対し、「米国とシオニスト政権イスラエルによるイランへの露骨な侵略を容易に見過ごすことはできない。イラン国民はイスラエルと米国の侵略により甚大な損害を被った。これは決して忘れることはできない!」とコメントしました。
また「イスラエルは、イランと米国の第6回協議開始の2日前に、米国の支援を受けてイランを攻撃した。これは外交にとって、そして真の交渉に必要な信頼に対する最大の打撃である。アメリカはこれをどう説明するのか?」との疑問を提起しています。
さらに、今後の状況の見通し、そして「イスラエル政権、はたまた米国によるさらなる暴力や攻撃が続く可能性はあるか」という質問に対しては、「イランはいかなる事態にも備えており、国民と国家を守るために必要なあらゆる措置を講じる」と付け加えました。
加えて、米国の攻撃によるイランの核施設への被害の程度について、「被害は深刻で、現在イラン原子力庁が被害状況を調査中である」と語っています。
そして、IAEA国際原子力機関のラファエル・グロッシ事務局長が「米国の攻撃前に400キロ以上の高濃縮ウランが移動された可能性がある」と主張したことに対し、「それらの物質がどこにあるのかは知らない。私が言った以上のことは何も付け加えられないが、それで十分だと思われる」と述べました。
タフテラヴァーンチー次官は最後に、「イスラエルと米国による奇襲攻撃後、イランが核兵器の使用に関する立場を変えたか」という質問に対し、「NPT核兵器不拡散条約に関するイランの立場は以前と同じである。イランが核兵器を求めないのは、それが防衛方針と我が国のイスラム革命最高指導者の教令に反するとともに、核兵器では安全保障を生み出せないからである」と答えました。

 


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