イランの工業付加価値額成長率が、世界164カ国を上回る
イランの工業付加価値額が世界164カ国を上回る成長を示していたことが分かりました。
イランはこの数年、アメリカを中心とした西側諸国の制裁を受けているにもかかわらず、国内の能力および自国専門家を活用することで、さまざまな産業において著しい成長を遂げてきました。
イルナー通信によりますと、UNIDO国連工業開発機関は20日土曜、発表した報告書「The 29th edition of the International Yearbook of Industrial Statistics」において、2022年のイランの工業付加価値額成長率が6.5%増加し、世界164カ国より高い伸びを示したとしました。
イランの2022年の工業付加価値額成長率は、213の諸国・自治区中49番目であり、164の国・自治区より上位にきました。
なお、同年に工業付加価値額の伸びがイランよりも低くなった諸国には、カタール(4.3%)、ロシア(2.9%)、中国(2.6%)、ドイツ(2.2%)、アメリカ(1.7%)、日本(1.4%)、ブラジル(1.2%)などが挙げられます。
イランの工業付加価値額成長率は、2021年にも6.6%増加していました。
この報告書はさらに、2022年のイランの人口一人当たりの工業付加価値額が、前年の712ドルから825ドルになったとしました。
イランの工業付加価値額がGDP国内総生産に占める割合は14.7%でした。
また、イランの工業生産が2022年の輸出に占めた割合は47.7%であり、雇用における工業の割合は17.4%でした。
一方、2022年の工業付加価値額成長率が最低を記録したのはウクライナで、マイナス39%となっています。