イラン外務省報道官、「米の挑発行為続行は地域の平和と安定を脅かす」
キャンアーニー・イラン外務省報道官が、イラク、シリアとイエメンに対する米の軍事攻撃を、シオニスト政権イスラエルの目的確保および、地域の平和と安定への脅迫を狙ったものだとの見方を示しました。
アメリカ軍は2日金曜夜および3日土曜未明、イラクとシリアの抵抗勢力の拠点に対する攻撃を実施しました。これらの攻撃で、抵抗勢力のメンバー複数名が殉教もしくは負傷しています。
キャンアーニー報道官は3日、イラクとシリアの複数地域に対するアメリカの軍事攻撃を非難しました。
同報道官は今回の攻撃を、シリアとイラクの国家主権への侵害及び、国際法と国連憲章への違反だとし、「シオニスト政権イスラエルによるパレスチナ・ガザ住民への4か月にわたる容赦ない残忍な攻撃、イエメンへの軍事攻撃および同国の国家主権と領土保全の侵害に対するアメリカの全面的な幇助、さらにシリアとイラクへの攻撃は、アメリカによるもう1つの挑発行為および戦略的ミスである。その結果は地域の緊張と情勢不安の増大でしかない」と述べています。
また、地域における戦争や紛争の地理的範囲や規模が拡大する危険性について改めて警告するとともに、「イランは、国際社会と国連安保理には地域における米国の違法かつ一方的な攻撃および、危機領域の拡大を阻止する責任があると、改めて指摘する」としました。
そして最後に、「イランが何度も述べているように、地域の緊迫化と危機の根源は、シオニスト政権イスラエルによる占領とガザでの軍事作戦の継続、並びに米国の無制限の支援によるパレスチナ人の大量虐殺にある。また、地域の安定と安全の回復は、危機の根源に焦点を当ててそれを治療することによる以外に方法はない」と結びました。