イランが、米によるイラク、シリア、イエメン攻撃を非難
(last modified Tue, 06 Feb 2024 09:21:39 GMT )
2月 06, 2024 18:21 Asia/Tokyo
  • イールヴァーニー・イラン国連大使
    イールヴァーニー・イラン国連大使

イールヴァーニー・イラン国連大使が安保理緊急会合において、「我が国は、イラク、シリア、イエメンの各領土に対するアメリカの軍事攻撃を強く非難する」としました。

イールヴァーニー大使は、アメリカによるこれらの諸国への攻撃を受けて開かれた国連安保理緊急会合において、「アメリカの軍事行動は違法かつ不当であり、国際法規の基本原則および国連憲章に明確に違反しているとともに、イラクとシリアの領土保全や国家主権、政治的独立に対する、明らかな侵害でもある」と述べました。

また、「我が国は、米英が共同で行うイエメンへの軍事行動を、国連憲章と国際法への明確な違反とみなして、強く非難する。米英はさらに、(イエメンを非難した)安保理決議もはっきりと悪用した」としています。

さらに、「民間人や中枢インフラを標的としたこのような違法行為は、地域や世界の平和と安全にとって深刻な危険と脅威である。米英は、侵略という犯罪を引き起こした国際的な責任を受け入れなければならない」と語りました。

そして、「米国とNATO北大西洋条約機構は、外国軍の駐留の終了及びその撤収というイラク政府の決定を尊重すべきだ」と述べています。

加えて、「地域の全ての抵抗組織は、独立した存在である。また、彼らの決定や行動は、国際法に定められた正当な権利に基づいており、そのもととなったのは、自国領土における違法な米軍駐留への反応や、パレスチナ領占領の終結や同国ガザ地区での大量虐殺の停止という目的である。そこから、これらの行動をイランまたはイラン軍に関連付けようとする企みは、いずれも誤解を狙ったものであり、その内容は事実無根で受け入れられない」としました。

続けて、「このように、イラクとシリアにあるイランの基地が攻撃されたなどという主張に根拠はない。このような主張は、アメリカの侵略的な行動から注意をそらそうと行われたものだ」と語っています。

イールヴァーニー大使は最後に、「地域の現在の状況の元凶が、パレスチナ・ガザ地区及びヨルダン川西岸の無辜のパレスチナ人に対してシオニスト政権イスラエルが米国の支援を受けて犯した占領、侵略、大量虐殺、そして恐ろしい犯罪にあることは、万人にとって明らかである。地域のイスラム教徒諸国民に対するアメリカの軍事攻撃は、イスラエル政権のパレスチナ人虐殺や同政権への問責に向けた全ての効果的な国際的措置阻止において、同国が共謀を続行することを示すものなのである」と結びました 。

 


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