2月 05, 2016 22:55 Asia/Tokyo
  • イラン外相、イギリス議員との会議で演説

イランのザリーフ外務大臣が、イギリスの議員に対して国内、地域、国際問題に関するイランの立場を明示しました。

ザリーフ大臣は4日木曜夜、イギリスの上下院の議員との会議で、「西側はイランの制裁によって自らの要求を何一つ達成できなかった」とし、「もし圧力や制裁が西側に結果をもたらしていれば、アメリカは協議の席についていなかっただろう」としました。

IRIB通信によりますと、ザリーフ大臣は、シリア問題に対するイランの立場について、「シリアにおけるイランの顧問としての参入は、シリア政府の呼びかけによって行われているものであり、アメリカの主張とは異なり、イランはシリアに軍隊を派遣していない」としました。

また、イラン国内の処刑問題について、「イランで処刑されている人々は、麻薬密輸グループのメンバーであり、西側諸国に入る麻薬のおよそ85%がイランで発見、押収されている」としました。

さらに、「イランでは、思想を理由に誰も処刑されていない」と強調し、「一部の西側の政府は1日に数十人が処刑されている地域の政府と友好関係を築いている」と述べました。

ザリーフ大臣は、「麻薬密輸グループは通常、アルカイダやタリバンなどテログループの支援者であり、イランは人権に関する問題や処刑の問題に関して西側の政府や機関と話し合う用意がある」としました。

さらに、最近のアメリカに渡航するイラン人のビザ発給制限に関して、「2001年9月11日以降のテロに、イラン人は一人も関与していないが、アメリカはイラン人に対してこのような間違った行動をとっている」と非難しました。

また、シリア問題に関して、「イランはこの危機が始まった当初から、早急な停戦を確立し、シリア人同士の協議を始めるべきだと表明していた」としました。

ザリーフ大臣は、イランで今月行われる議会選挙と専門家会議選挙について、「地域の多くの国で、選挙は幻だが、イランではすべての事柄が選挙に基づいており、様々な形の選挙が行われているが、西側が地域の他の国の選挙に関して意見することはほとんどない」としました。

さらに、イランの反イスラエルの立場の継続を強調し、「シオニズムは関係を確立することのできる思想ではない。なぜならシオニスト政権(イスラエル)は、その出現のときから、パレスチナ、レバノン、その他の地域の人々を大量に殺害してきたからだ。イランは地域の問題において非難されている。こうしたアプローチは間違っている」としました。

ザリーフ大臣はアメリカ大統領選挙の一部候補者の反イラン発言を選挙用の宣伝だとし、「イランは核合意の破棄を懸念していない」としました。

タグ