視点;ウァガーリー解説員
イラン国会選挙候補者による選挙広報活動
第12回イラン国会議員選挙の候補者による選挙運動が22日木曜に始まり、8日間続くことになっています。
今回はイラン全国で1万5200人以上の候補者らが、290議席をめぐり選挙戦に参加しています。
イランのウァヒーディー内相は、今回の国会選挙について、さまざまな政治的指向や勢力・団体間における公正な競争の下地が整っていると述べました。
これについて、政治評論家のザーヘディー氏は「現在のイランは45年前のイスラム革命以来、常にあらゆる分野で国民投票の支持を受けており、また国民こそがわが国の国運決定の支柱であった」と語りました。
イラン・イスラム共和国の建国者ホメイニー師の教令により、同国ではイスラム評議会と称される国会が政務の頂点に君臨しています。このため、イランでは国会選挙が極めて重要なものとなっています。
この選挙期間中は、各候補者らには公平な選挙運動の機会を提供すべく様々な広報手段が与えられており、彼らはラジオやテレビのほかにSNSなど、さまざまな手段を利用できることになっています。
すべての候補者は、選挙運動にかかる宣伝広告費をすべて選挙管理システムに登録しなければなりません。したがって、イランの選挙は財政・支出面で透明かつ健全な選挙とる見込みで、いずれの候補者も選挙運動に当たって政府系施設を利用することはできません。同時に、彼らが200のテレビ・ラジオの広告宣伝チャンネルを使用することにより、選挙運動にかかるコストが削減されることになります。
イランは常に宗教的民主主義の先駆的存在であり、同国民は投票所に赴くことで国家行政に決定的な役割を果たしてきました。
こうした中で、イラン国会は、立法および、各種の行政ポストを担う閣僚の信任・監督いった役割により、国家構造において重要かつ顕著な役割を果たしています。
国民はまた、選挙への意欲的な参加により常にイスラム共和制への忠誠を示すのみならず、有能で強力な国会を形成する上で革命的かつイスラム的な役割も果たしていることになるのです。