3月 03, 2024 18:22 Asia/Tokyo
  • イラン海軍第86艦隊の司令官
    イラン海軍第86艦隊の司令官

ロシアのノバク副首相が先月28日にイランを訪問して同国当局者らと会談し、これにより両国がイランの南極点到達において重要な協力を開始することになりました。

ロシア問題の専門家であるルーホッラー・モダッベル氏は、「イランは南極への進出を予定しているが、南極点に最大の拠点を持つのはロシアであることから、両国はこの分野において重要な協力を進めつつある」と述べました。

続けて、「西側は、イランとロシアの戦略的協力が日々拡大していることを懸念している。彼らはこの件が、両国の力の増大、そしてイランの抑止力の向上において重要な役割を果たすであろうことを知っている。また、この件が示す重要な側面のひとつとして、制裁がほとんど効果を見せていないことも挙げられる」としました。

 

イラン海軍第86艦隊

 

一方、「イランの南極進出には、多額の投資が必要となるが、この点を考慮したロシアとの協力によって、イランは、同地での自身の活動を開始・推進していくにあたり、南極点にあるロシアの施設を利用することが可能になる。同地への進出はさまざまな側面を持つものであり、イランはそれを実現させることで、同分野においてより世界的な力を持つ国としての立場を手にいれることは、注目すべき点である」とも指摘しました。

 

ロシア問題専門家のモダッベル氏

 

そして、西側がイラン・ロシア間のこのような相互理解に懸念を抱いていることを強調しながら、「両国には、防衛協力を超えて、南北輸送回廊を中心としたトランジット輸送の関係もある。イランとロシアのトランジット輸送協力は、地政学的重要性を持つだけでなく、双方に大きな利益をもたらし、地域協力のさらなる強化にもつながる」としました。

 


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