イラン最高指導者「我が国の選手は世界に国・政治・宗教のアイデンティティを見せた」 五輪・パラ五輪選手団との会談で
(last modified Wed, 18 Sep 2024 06:59:20 GMT )
9月 18, 2024 15:59 Asia/Tokyo
  • パリ五輪・パラ五輪選手団と会談するイラン最高指導者
    パリ五輪・パラ五輪選手団と会談するイラン最高指導者

イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「国際的なスポーツ大会は、体力・技術に加え、諸国民の自負や精神力を示す舞台となる」と述べました。

【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は17日火曜午前、パリオリンピック・パラリンピックのメダリストやコーチなどの選手団スタッフとの会談において、イラン人の「国、政治、宗教のアイデンティティ」が発揮されその能力が輝きを放ったことを、今回の大会に出場したイラン人選手が出した最もすばらしい結果だとしました。

会談に参加したパリ五輪・パラ五輪のメダリストやコーチらと写真に収まるハーメネイー師

続けて、イランの誇りとなった最愛の人々と会談できたことは大きな喜びだとしながら、次のように述べました。

「あなた方は、優れた運動能力を示したことに加え、パレスチナやガザの子どもたちにメダルを捧げる、ヒジャブ着用で威厳を保つ、選手団の名称に(シーア派の12イマームを意味する)アエッメイエ・アトハールを選ぶ、パレスチナ国旗を手にしたセルフィーを撮るなどの意義深い行動によって、悪意を持った者たちへ国の持つ自信を見せつけ、さらに自身の精神力および国、信念、イスラムのアイデンティティを提示するとともにそれらへの敬意を見せた」

さらに、イラン国民の持つ「アイデンティティ、真実、信念」を別物に見せようとする悪意ある者たちの目論見が続いていることに言及し、次のように述べました。

「宗教的感情がイランでは弱まっている、と彼らは言っているが、(オリンピックで好成績を収めた)我々の英雄たちが、おそらく数億人はいただろう観衆の前でコーランにキスをし、感謝の気持ちを表すために頭を地に着ける礼を行ったことで、イラン国民のアイデンティティ、従っている信念、国の尊厳を守る努力という事実が浮き彫りになった。あなた方の行動では、このような魅力的な徴しがはっきりとしていた」

また、「スポーツは大衆外交においても基本的影響力を持っており、総じて国(のイメージ)を向上させるものである」と指摘しました。

一方、オリンピックおよびパラリンピックが開催された時期には、国際スポーツ界を牛耳る国々による偏見に満ちたダブルスタンダード政策が感じられたとしながら、「彼らは、ある国には戦争を理由に大会への参加を禁じながら、約1年の間に数千人の子どもを含む4万1000人の人々を殺害したシオニスト政権イスラエルに対しては、参加を禁じなかった」と指摘しました。 

イマームホメイニー・ホセイニーエで行われた会談に参加したイランの五輪・パラ五輪選手たち

その上で、次のように述べました。

「我々が繰り返し述べているように、このような偏見に満ちたダブルスタンダード政策は、スポーツを政治化しないという主張に反するだけでなく、スポーツ界で最も政治的目的に溢れた行為が取られていることを示している」

ハーメネイー師はまた、レスリングなどのメダル獲得数が多い競技やイランが秀でている競技だけでなく、ズールハーネで行われるイラン古式体操やポロなどにも特別な注意を向けるよう当局に促しつつ、特別な秩序や意義、概念を持つズールハーネやイラン古式体操を披露するための国際的な舞台を設置することを強調しました。

ハーメネイー師の話に耳を傾けるイランの五輪・パラ五輪選手たち

そして、「当局にはさらに、国もしくは自身の宗教的な理想のためにイスラエル政権の選手と対戦しなかったため、実際的な代償を負うことになった選手たちに注意を払うことを、スポーツ関係者の重要な義務のひとつとするように促しておく」としました。

 


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