上昇続けるイラン女性の管理職進出
国立イラン女性開発運動財団理事長が、「我が国の女性はあらゆる分野に進出し、有力に機能している」と語りました。
【ParsTodayイラン】1979年のイラン・イスラム革命の勝利後、同国では女性が高等教育分野に盛んに進出・活躍していることから女子学生数が増加し、有能な女性による新世代が出現しています。このことが、多くのイラン女性がさまざまな分野で組織の経営の舵取りを担い、成功を収めてきました。メフル通信によりますと、国立イラン女性開発運動財団のアーテフェ・サイーディーネジャード理事長は「イラン女性はあらゆる分野で有能である」と強調し、「彼女たちは現在、イラン各州で精力的に活動している」と述べました。
イラン社会における女性の役割の重要性は非常に高く、同国最高指導者ハーメネイー師も常に各分野における女性の支援を強調しています。
ハーメネイー師は過去に、女性と男性に社会・政治的責任を割り当てる基準は実力のみであるとして、「大きな役割を果たす分野への進出と社会的責任は男女平等である。女性の進出・役割に制限はない」「省庁や議会の代表などの場に、よりふさわしく経験豊富で有能な女性が存在する場合には、イスラムの視点ではその女性の担当に一切制限はない」と語っています。
イラン司法府人権本部が出した「経営および意思決定分野への女性の参加」と題する報告書も、同国の行政において性の平等が達成されていることを裏付けています。
イラン行政統計年鑑が2022年および2023年に発表した報告書によりますと、2022年末時点で国の行政機関の公務員、契約社員、特定嘱託職員、労務職員の総数は224万6397人でした。このうち、全体の56%に相当する124万7559人が男性で、44%に相当する99万8838人が女性となっています。つまり、イランの行政機関においては、労働力の雇用において性の平等がほぼ達成されていることが明らかになりました。