ガザでの抵抗勢力の勝利に祝意
イラン最高指導者「ガザに関する米の愚鈍な計画は何の成果にもならない」
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パレスチナ・イスラム聖戦運動事務局長および随行員らと会談するイラン最高指導者
パレスチナ・イスラム聖戦運動のナハレ事務局長とその随行員らが18日夜、イラン・イスラム革命最高指導者ハーメネイー師と会談しました。
【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は18日、パレスチナ・イスラム聖戦運動のナハレ事務局長およびその随行員らと会談し、ガザ地区での抵抗勢力の勝利に祝意を示すとともに「パレスチナ抵抗勢力の指導者と戦士らが団結・結束し、敵に対し断固として立ち向かい、複雑な交渉プロセスを進めた素晴らしい働き、そして人々の忍耐と粘り強さは、この地域の抵抗勢力に誇りをもたらした」と強調しました。
また、「シオニストとアメリカという敵に対するイスラム抵抗運動とガザ市民らの勝利は偉大だ」とし、「この勝利は抵抗運動の新たな記録を生み出した」と語っています。
さらに、ガザとパレスチナに関するアメリカの愚鈍な計画やその他の一部の計画に言及し、「これらの計画は何の結果にも行き着かないだろう。現に、1年半前には短期間で抵抗勢力を壊滅させると豪語していた者たちが、現在では少人数の捕虜を抵抗勢力側の戦士らから引き渡され、その見返りとして多数のパレスチナ人を解放している」と述べました。
加えて、「抵抗勢力によるシオニスト捕虜の引き渡し方法は、国際世論の目の前で抵抗勢力の偉大さを具現している」とし、「国際世論がパレスチナを支持している現状においては、抵抗勢力とガザ市民の同意なしにはいかなる計画も完了しないだろう」としました。
一方、ナハレ事務局長もこの会談でハーメネイー師にガザでの抵抗勢力の大勝利への祝意を示すともに、この勝利をイランの弛まぬ支援および、殉教したレバノン・ヒズボッラーの故ナスロッラー事務局長の指導の賜物だとし、「パレスチナ抵抗勢力は過去1年半にわたり、実際にアメリカや西側諸国と戦争状態にあり、不平等な力関係にあったにもかかわらず大勝利を収めることができた」と語りました。
また、「ガザでの勝利に大きく影響した要素の1つは、戦場および政治面でのパレスチナとレバノンの抵抗勢力の『団結と結束』に他ならない」としました。そして、ガザとヨルダン川西岸の最新状況、交渉過程、成立した合意内容について報告するとともに、「我々は抵抗の道を決して忘れず、抵抗軍の戦士として今後もこの道を歩み続ける」と強調しています。
トランプ米大統領は最近、パレスチナ人をガザ地区から強制的に追放し、エジプトとヨルダンに移送するという計画を提案し、米国が同地区を管理するとも発表しました。しかし、こうした発言は国際法に反し植民地政策を想起させるものであり、地域・国際規模での反対と反発の波を引き起こしています。