中国向けイラン産原油輸出が記録的に増加;イランの鶏卵生産量は世界で第9位
(last modified Tue, 06 May 2025 03:36:26 GMT )
May 06, 2025 12:36 Asia/Tokyo
  • 中国向けイラン産原油輸出が記録的に増加;イランの鶏卵生産量は世界で第9位
    中国向けイラン産原油輸出が記録的に増加;イランの鶏卵生産量は世界で第9位

公表された複数のデータによりますと、今年3月における中国向けイラン産原油の輸出量が1日当たり180万バレルを突破し、前例のない増加を記録しました。

【ParsTodayイラン】この記事では、イランから世界110カ国へのハラール食品の輸出、制裁をものともしないイランの石油産業、また過去1か月間のイランの輸出増加に関する最も重要なニュースとして中国への記録的な原油輸出および、イランの鶏卵生産量が世界第9位となったことなどを取り上げていきます。

 

イラン北西部アラス自由貿易区から2億ドル相当が輸出

イラン北西部アラス自由貿易区のハーディ・モガッダムザーデ主任は、2024年度における同地区の輸出額が2億ドルに及んだことに触れ、「我が国から隣国アゼルバイジャン共和国への輸出額は1100万ドルだった」と語りました。また、テヘランで開催された第7回イラン輸出能力展示会(IRAN EXPO 2025)の会場で記者団に対し、「アラス自由貿易区は観光分野で独自の可能性を有しており、2025年度における国の自由貿易・産業・特別経済区事務局が考慮した要素と指標に基づき、当区は数ある自由貿易区の中で第1位にランクされた」と述べています。

 

イランから世界110カ国にハラール食品が輸出

イラン品質基準検査局のヤグマーイー・市場調査部長は、「イスラムで合法とされるハラール食品はイランの輸出上の強みの一つであり、マレーシア、シンガポール、ペルシャ湾岸諸国、北アフリカなどの国々ではこれらの製品に対する需要が高い」と語りました。同部長によれば、イランの食品はイラク、トルコ、UAEアラブ首長国連邦、アフガニスタン、ロシアなどの地域諸国の他、一部のヨーロッパ諸国などにも輸出されています。

 

イラン北西部国境ジョルファー税関から850万ドル相当が輸出

イラン北西部国境ジョルファー税関のアリー・ビスラム(Ali Bislam)局長は「今年4月、当税関を通じて世界9カ国に8兆5132億8700万ドル相当分が輸出された」と語りました。また、この期間中に1万4598トンの商品が輸出されたとし、「ジョルファー税関からの主な輸出品には、石油派生物、建築ファサードの石材、化粧タイル、セラミック、プラスチック製品・板材などである。そして主な輸出先はトルコ、アゼルバイジャン、アルメニア、イラク、ロシア、ジョージア、アフガニスタン、トルクメニスタン、カザフスタンとなっている」と述べています。

 

制裁をものともしないイランの石油産業;中国向け輸出が記録的に増加

船舶追跡会社Vortexaが発表したデータによれば、去る3月におけるイランの中国向け原油輸出量は日量180万バレルを突破し、過去最大の増加を記録しました。この増加現象は、米国による対イラン制裁の強化が懸念される中でのことです。一方、 ベルギーのデータ分析企業ケプラー(Kpler)のデータによりますと、同月におけるイランの中国向け原油輸出量は1日当たり171万バレルで、その前月である2月より20%増加しています。ケプラーのデータによれば、去る3月に中国が海上ルートで輸入した原油全体のうち、イラン産原油は16%を占めました。

 

イランから15万9000トンの鶏卵が輸出、イランの鶏卵生産量は世界で9位

イラン全国採卵養鶏組合のハミードレザー・カーシャーニー会長は、同国から2024年度中に11カ国に15万9000トン、総額1億5000万ドル以上の鶏卵が輸出されたことを明らかにしました。なお、輸出先はイラク、アフガニスタン、トルクメニスタン、ペルシャ湾岸諸国、アフリカ3カ国で、その前年と比べて15%増えています。イランは現在、世界第9位の鶏卵生産国となっています。

 

 


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