内紛から国際的支持の低下まで:ガザ戦争がイスラエルにもたらしたもの
May 28, 2025 20:36 Asia/Tokyo
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イスラエルのネタニヤフ首相
イスラエルは、21日に米ワシントンで起きた大使館職員2人の射殺事件を利用して、「反ユダヤ主義」の拡大を叫ぶことで国際世論の同情を集めようとしていますが、むしろ欧州各国は批判のトーンを強めています。
【ParsToday西アジア】レバノンの政治アナリストであるタラール・アトリシ氏は、イスラエルによるガザでのジェノサイドは、純粋に政治的動機によるものであり、このことがイスラエル軍内部での不満を招いていると分析しています。
アトリシ氏によると、イスラエル軍の元司令官らはネタニヤフ首相が政治的・個人的な成果を得るために軍を利用していると公然と非難しており、これはイスラエル史上例がなく、政治・軍事当局間の対立を示しているとしました。
また、ハマスの根強い抵抗により、ネタニヤフ首相は自身の目的を達成できておらず、そのため、ガザの民間人特に女性や子供を標的にしていると指摘しました。
アトリシ氏はまた、イスラエルが自らの政策を正当化するために常に利用してきた「反ユダヤ主義」のレッテル貼りの効果は弱まっており、特に西側の世論の見方が変化していることに加え、国際司法裁判所におけるイスラエル当局者の処罰を求める声が高まっているとしました。
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