米が北欧でのNATOの強化に全力、ロシアの攻撃への恐れから
May 28, 2025 12:26 Asia/Tokyo
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米が北欧でのNATOの強化に全力、ロシアの攻撃への恐れから
米経済ビジネス日刊紙・WSJウォールストリート・ジャーナルが、「アメリカはNATO北大西洋条約機構の有効性に疑問を抱いていながら、ロシアの攻撃を恐れて北欧やバルト諸国でのこの軍事同盟を強化し、より危険なものにしている」と報じました。
【ParsToday国際】イルナー通信によりますと、購読者の多いこの米メディアは「アメリカ国防総省はロシアとの戦争への恐れから、NATOをより危険なものにしようと北欧・バルト海地域に目を向けるようになった」と報じています。WSJによれば最近、ロシア西部の飛び地にあるカリーニングラード市から約321キロ離れた、バルト海に浮かぶスウェーデン領ゴットランド島に米海兵隊12名が配備され、移動式ミサイルシステムを発射しました。
WSJはまた、「トランプ米政権はNATOのさらなる軍事化を目指しており、こうした中でNATO加盟国の国境がロシアと接する北欧は、この同盟の実験場となっている」と報じています。
この報道によれば、ゴットランド島は長年非軍事地帯だったものの今ではスウェーデンの再軍備の中心地となっており、今後はNATOの兵站部門の拠点として機能し、海上交通路の管理や敵地への内陸深奥部への攻撃能力の構築を助ける可能性がある、とされています。
なお、この島には毎年数百人の徴兵兵が派兵されていますが、その数は戦時には4500人に達すると予想されています。
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