イラン外務省、米攻撃で声明「米はあらゆる法を無視」
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イラン外務省、米攻撃で声明「米はあらゆる法を無視」
イラン外務省は22日、同日未明に米がイラン本土の原子力施設複数箇所を爆撃したことについて声明を発表し、「イランはこの侵略に対し全力で防衛する権利を持つ」と強調しました。
【ParsTodayイラン】イラン外務省の声明全文は次の通りです。
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イラン・イスラム共和国外務省は、アメリカのイランの平和的核施設に対する野蛮な軍事侵略を、国連憲章の最も基本的な原則と国際法に著しく違反し、前例のないものであるとして、最も厳しく非難し、かつアメリカの戦争を煽り法を無視する政府がこの重大な犯罪に伴う危険な結果について責任を負うべきだと考える。
アメリカのイランに対する軍事的侵略は、国連加盟国である一国の領土保全と主権に対する侵害であり、また、イスラエルの殺人政権と共謀して行われたものであり、アメリカの政策がいかに堕落し、アメリカ政府がイランの平和を望み独立を守る民衆に対していかに深い敵意と憎悪を抱いているかを再び明らかにした。
イラン・イスラム共和国は、アメリカの軍事侵略とその犯罪に立ち向かい、全力で国益と国民の安全を守る権利があると考える。
アメリカによるイランの平和的核施設への攻撃は、イスラエルによるイランへの軍事攻撃が開始されてから10日目に行われ、アメリカとイスラエルが共謀してイランを攻撃したことが明らかになった。
今回のアメリカによる攻撃は、国連憲章における最も基本的な原則、特に武力行使を禁じ、領土保全と主権を尊重する原則に対する著しい違反であり、国連安保理決議2231にも違反しており、核不拡散体制への大きな打撃となる。このような行為が、国連安保理の常任理事国であるアメリカによって行われたことは、非常に深刻である。
イラン・イスラム共和国は、国連、国連安保理、国連事務総長、国際原子力機関(IAEA)およびその他の適切な国際機関に対し、この違法行為に対する迅速な対応を求める。さらに、この明白な侵略に対する沈黙が、世界を前例のない危機にさらすことを強調する。
イラン・イスラム共和国は1945年の国連原加盟国として、この機会に国際社会と各国が責任を果たし、アメリカの明白な法違反に対して対応することを期待する。
我々は国連安保理に対し、緊急会合を開き、アメリカによるイランへの侵略行為を強く非難し、国際法の重大な違反で責任を追及するよう求める。
また、国際原子力機関(IAEA)およびその事務局長が、戦争を煽る立場で明らかに偏った態度を取り、今回の重大な事態を引き起こした責任を負うべきであることは、これまで以上に明確である。我々はIAEA理事会に対し、緊急会合を開き、アメリカのイランの平和的核施設への危険な攻撃に対する法的責任を果たすよう強く求める。
世界は、アメリカがイスラエルの侵略的で法を無視した行動を支持し、現在ではその法違反をさらに推し進め、イランに対して危険な戦争を開始したことを忘れてはならない。
これにより、アメリカが国連安保理の常任理事国であることを自負しながらも、いかなる法や倫理にも従わず、ジェノサイドを行う占領者政権の利益のために、あらゆる法違反と犯罪を犯していることが明らかになった。