イスラエルによる占領、米の幇助
https://parstoday.ir/ja/news/west_asia-i128788
パレスチナ・ガザ地区の完全占領は、アメリカの幇助・支援を受けてシオニストが考案した新たな犯罪計画の一部であり、国際メディアはその致命的な危険性について警告しています。
(last modified 2025-08-11T03:30:38+00:00 )
8月 11, 2025 12:08 Asia/Tokyo
  • イスラエルによる占領、米の幇助
    イスラエルによる占領、米の幇助

パレスチナ・ガザ地区の完全占領は、アメリカの幇助・支援を受けてシオニストが考案した新たな犯罪計画の一部であり、国際メディアはその致命的な危険性について警告しています。

ガザ紛争のエスカレーションという危険な現象を示唆する動きとして、ガザの完全占領計画がシオニスト政権イスラエルの治安閣議で承認されました。この計画は、ガザ市の完全占領および、その住民を強制的に移住させることから始まります。

【ParsToday西アジア】メフル通信によりますと、国際的な専門家や有識者らはガザ地区の完全占領に伴う数々の危険性について警告を発しています。英米のメディアは、ガザ占領計画の詳細とその人道、政治、軍事的側面、そしてこの計画に対する様々な反応について報じました。

英国の新聞「アイ」はネタニヤフ・イスラエル首相の事務所の発表として、この計画には「ガザ戦争の終結、戦闘地域外での人道支援の提供、文民統治機構へのガザ引き渡しの原則」が含まれている、と主張しています。
 

ガザ市住民の強制移住

アイ紙によれば、イスラエル政府の計画はガザ市自体の占領および、特に沿岸部のアル・マワシ区域を初めとする南部に同市民らを強制的な追放することから始まるとされています。イスラエルの第12チャンネルTVによりますと、米国は暫定的な民間インフラ整備を通じてこの計画に兵站・人道支援を提供する予定であり、専門家らはガザ市とその中心部の制圧には約5か月かかると予測しています。

この報道によりますと、ネタニヤフ首相がこの計画の目的をパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの殲滅および、シオニストの安全確保だと主張している中、専門家や有識者らはこの措置が新たな難民化の波を引き起こし、ガザを襲っている飢餓危機を悪化させ、ガザに抑留中のシオニストの命を危険にさらす可能性があると指摘しています。米紙ワシントン・ポストも、ガザ占領計画を承認したイスラエルの治安閣議の詳細に詳しい情報筋の話として、「ガザ市住民を代替区域に異動させるには約2か月かかる」と報じています。
 

ガザ占領を目指すシオニストの前に立ちはだかる障壁と課題

ワシントン・ポスト紙によれば、シオニスト軍は装備と人員の両面で完全に疲弊しており、ガザの残り25%を占領するには予備軍を動員する必要があるものの、現在はすべての戦力が完全に疲弊した状態です。現時点で、ガザ地区には約4つの師団が駐留しています。ガザ地区を完全占領するには少なくとも6つの師団が必要ですが、専門家は、ガザ地区の完全占領は、同地区に拘束中のシオニスト捕虜の命も危険にさらすことになると警告しており、その理由として彼らが味方側であるはずのイスラエル軍部隊によって殺害される可能性を指摘しています。またこの計画は、軍内部からも反対を受けています。

イスラエル軍のエヤル・ザミール合同参謀本部議長は、軍が疲弊しており装備と人員が十分ではないこと、特にガザ占領計画には予備軍の大規模な動員が必要であり、それも戦争続行に反対する国民の反対が高まっている中でのことだと強調しました。
 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram Twitter