イラン大統領、国連総会で演説「イランは常に歴史の嵐に立ち向かってきた」
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イランのペゼシュキヤーン大統領
イランのペゼシュキヤーン大統領は24日、国連総会で演説し、「イランは古から続く文明を持ち、歴史の嵐の中でも常に揺るがずに立ち向かってきた」と述べました。
【ParsTodayイラン】ペゼシュキヤーン大統領はこの中で、「イラン国民は、侵略者の前に屈服することはないということをその偉大な精神と永遠の意志で証明してきた。今日でも信念と団結に支えられ、侵略者に対して誇り高く立ち向かっている」と語りました。
その上で、6月のイスラエルによる攻撃について、「イランの愛国心溢れる勇敢な国民は、12日間にわたる防衛戦争で、侵略者たちの妄想による自己陶酔を打ち砕いた。敵は意図せずして、イラン国民の高貴な団結を強化した。イラン国民は、最も厳しく、最も長く、最も重い経済制裁や、心理戦、メディア戦争、そして敵による国内の分断を引き起こすための継続的な試みの中で、最初の弾丸が自国の地面に撃たれてすぐ、軍の勇敢な報復を一丸となって支持した。そして今日も、彼らの殉教者たちの血を守り続けている」としました。
また、イスラエルによるガザ攻撃についても、「2年近くにわたるジェノサイド、飢餓、占領地内でのアパルトヘイトの継続、周辺諸国への侵略の後、『大イスラエル』という馬鹿げた妄想が、この政権の最高位から恥知らずにも提案されている。この計画は、地域の多くの土地を含んでおり、この地図は最近ネタニヤフ首相によっても確認された、イスラエルの真の目的を示している。世界中で、誰一人としてこの侵略的な政権の意図から免れることはない」と述べました。
また、核合意については、次のように述べました。
「先週、英仏独は10年間の裏切りの後、6月のイスラエルによる軍事侵略への支持に続き、米国の指示のもと、圧力、横暴、強制、そして露骨な悪用によって、イランに対する国連制裁復活を目論んだ」
「彼らは善意を無視し、法的義務を回避し、米国の核合意離脱に対するイランの合法的な対抗措置を『重大な違反』と吹聴し、自分たちを『合意を履行してきた当事者』と偽り、イランの誠実な努力を不十分だと糾弾した。これらすべては、彼ら自身が多国間外交の最も重要な成果として誇っていた核合意そのものを破壊するためのものだった。この違法行為は、安保理の一部の理事国が反対するなど、国際的な正当性を欠いており、国際社会の支持も得られない」
ペゼシュキヤーン大統領はその上で、「イランは平和と安定を歓迎する。我々は、地域と世界の未来が協力、信頼、そして共同の発展に基づいて形成されるべきだと信じている。あらためてこの場で明確にするが、イランは決して核兵器の開発を目指しておらず、今後もそのようなことはない。我々は核兵器を求めないという信念を持っており、それは最高指導者の法的見解でもある。そのため、我々は決して大量破壊兵器を追求してきたことはなく、今後もそのようなことはない」と強調しました。