イラン南東部で武装勢力によるテロ
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イラン南東部スィースターン・バローチスターン州の中心都市ザーヘダーンで26日、武装勢力が裁判所の建物を襲撃し、6人が殉教・22人が負傷しました。
(last modified 2025-08-11T05:23:30+00:00 )
7月 27, 2025 15:21 Asia/Tokyo
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    イラン南東部で武装勢力によるテロ

イラン南東部スィースターン・バローチスターン州の中心都市ザーヘダーンで26日、武装勢力が裁判所の建物を襲撃し、6人が殉教・22人が負傷しました。

【ParsTodayイラン】同州裁判所のアリー・モヴァッヘディ・ラード裁判所長によると、武装集団が裁判所内に侵入しようとしたところ、治安部隊との銃撃戦に発展しました。

また、現地の革命防衛隊の発表によると、この衝突で女性1人と赤ちゃん1人を含む6人が殉教し、22人が負傷したということです。

 

市民の警戒心がテロリストの悪意を阻止

アーレフ副大統領は声明でこの事件を非難し、「イランは常にテロリズムの犠牲者であり、人権を主張する西側諸国がテロリストによる攻撃に沈黙しているのは非常に遺憾だ」と強調しました。

アーレフ氏はその上で、「悪名高いテロリストたちは敵の支援を受けて、イランの秩序と安全を乱し、今回のテロで私たちの愛する同胞を殉教させた。しかし、イラン市民の警戒心は、これまでテロリストたちの悪意を阻止し続けてきた」としました。

 

敵に団結して立ち向かうザーヘダーン市民

この間、ザーヘダーンの様々な民族や宗教の人々、そしてスンニ派の法学者たちは、テロ行為に対して強い憤りを示し、殉教者と負傷者の家族に対する連帯の意を表しました。そして、敵に対する団結・警戒心を保つ重要性を強調しました。

 

テロリスト集団はバローチ族の声ではない

スィースターン・バローチスターン州ハーシュのスンニ派金曜礼拝導師は、「テロリストは、この地域の人々やスンニ派、バローチ族の社会とは何の関係もなく、彼らの行動はイラン国民の外敵の目的に沿ったものでしかない」と語りました。

また、ザーヘダーンのシーア派金曜礼拝導師であるムスタファー・モハーミー氏も、「テロリストたちの悪意に満ちた行動は、市民と知識人たちの警戒心によって失敗し、歴史のゴミ箱に捨てられる運命にある」と語りました。

 

イラン・スンニ派権威もテロを非難

また、イランのスンニ派権威でありザーヘダーンのスンニ派金曜礼拝導師であるモウラヴィ・アブドゥルハミド・イスマイール・ゼヒー氏も、「この非道な攻撃は、公共の非武装の場所で行われ、女性と子供を含む無辜の人々が命を失ったことは非イスラム的であり、強く非難する」と述べ、「武力による攻撃は、スィースターン・バローチスターン州の人々にとって何の利益もなく、あらゆる不安定化は州の利益に反する」と強調しました。

同じく、イランのスンニ派法学者であるモウラヴィ・アブドゥルバスティ・ハサン・ゼヒー氏も、今回のテロについて「この犯罪は、ガザでの無慈悲なイスラエル軍による虐殺とよく似ている。信念と国土を守るために無慈悲に命を落とす人々がいる場所、そこには必ず世界的な覇権主義勢力の支援と監視がある」と語りました。

 

敵は国民の団結を傷つけようとしている

スィースターン・バローチスターン州のファルシャード・ゴルギーチ知事も、「国家の敵は、一部の騙された人々を使って国民の団結に傷をつけ、地域に不安定をもたらすことを狙っている。しかし、市民は警戒心を持っており、無実の人々の血が紛争を引き起こす道具になることを許さない」と語りました。

 


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