イラン最高指導者「国民、政府、軍は結束を」
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イラン最高指導者のハーメネイー師
イラン最高指導者のハーメネイー師は24日の演説で、「国民、政府、軍の団結という鋼の盾にほころびがあってはならない」と語りました。
【ParsTodayイラン】ハーメネイー師はシーア派8代目イマーム・レザーの殉教日にあたる24日、一般市民らとの面会で演説し、「敵は、イラン国民、政府、軍の強い団結を前に敗北し、イラン国民とイスラム共和制を武力で屈服させることはできないと理解した。そのため、今はイラン国内で分断をもたらすことを画策している。こうした陰謀に対し、すべての市民、政府関係者、オピニオンリーダーは、偉大な国民の団結という鋼の盾を守り、強化するべきだ」と語りました。
ハーメネイー師はその上で、1979年のイスラム革命以来、米国がイランに敵対を続けてきた理由として、「テロ、人権、民主主義、女性の問題などという表向きの理由を並べてきたが、今やトランプ氏は本当の理由を明らかにした。彼は『イランが自分の言うことを聞くようにしたい』と語った。つまり、実際にはイラン国民とイスラム共和制を米国の言いなりにしたいだけだ」と説明しました。
そして、「米国の敵意の原因を『アメリカに死を』といったイランのスローガンだけに求めるのは、表面的にしか物事を見ていない」「『米国と直接交渉し、問題を解決すべきだ』と言う者たちも同様に表面的な理解をしている」と警告しました。
ハーメネイー師は、米国がイラン国民を屈服させ、自分の思い通りにしようとしていることを「イラン国民への侮辱」と呼び、その要求に対して国民が力強く立ち向かっていることを評価しました。そして、6月の米・イスラエルによる攻撃の真の要因は、米国がイランを屈服させようとするその目的にあると指摘しました。