イラン、ロシア、アゼルバイジャンが南北回廊開発の加速めぐり合意
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イラン、アゼルバイジャン、ロシアが中継輸送の発展に向けて大きな足掛かり
イラン、ロシア、アゼルバイジャン共和国が、南北国際回廊のインフラプロジェクトの実施の加速、輸送プロセスのデジタル化、通関の円滑化を強調しました。
イランの隣国アゼルバイジャンの首都バクーにて13日月曜、この両国及びロシアによる運輸、エネルギー、税関分野での協力に関する三者会合が開催され、イランのファルザーネ・サーデグ道路都市開発相、ロシアのアレクセイ・オヴェルチュク第一副首相、アゼルバイジャンのシャヒン・ムスタファエフ第一副大統領らが参加しました。
この会合では、参加した関係者が現在の協力プロセスに満足の意を表明するとともに、2016年と2017年の大統領宣言を含む以前の文書の実施の継続および、3か国間の経済・中継トランジット交通関係の強化を強調しています。
さらに、南北国際回廊の輸送能力向上を目指してのインフラプロジェクトの迅速な実施により、同ルートの輸送量を年間1500万トンに到達させることに合意しました。またこれに関して、実施計画策定のための共同作業部会の設置および、道路輸送と通関に関する特別作業部会の設置が承認されています。
今回バクー3者会合で得られたもう一つの成果は、税関協力に関する三国間議定書が調印されたことで、これは製品のトランジット通過を円滑化し、税関手続きのデジタル化を促進するものです。この3カ国はまた、イラン北部ラシュト~国境都市アースターラー間の鉄道、国境ターミナル、そしてイラン・アゼルバイジャン国境を流れるアラス川に架かるアーグバンド・キャラーレ高速道路橋といった主要プロジェクトの完成を強調しました。
3カ国の関係者はさらに14日火曜、南北回廊の主要プロジェクトの現地視察の実施をめぐり合意しました。
ちなみに、今回の会合の最終声明もバクーにてペルシャ語、アゼルバイジャン語、ロシア語の3言語で調印されています。