イラン外相「イランの“核兵器”はノーと言える力」「力の言葉には屈しない」
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イランのアラーグチー外相
イランのアラーグチー外相は、「イランの真の力は意思決定の独立性と、世界の大国の覇権にノーと言える力にある」と述べました。
【ParsToday イラン】アラーグチー外相は、6月のイラン・イスラエル戦争におけるイラン国民の結束を「社会的・歴史的資本」とし、この戦争においてイラン国民が武力と脅威に直面しても沈黙せず、抵抗し、権利を放棄しないことを示したと強調しました。
アラーグチー氏は「イランに核兵器があるとすれば、それは世界の覇権主義勢力にノーと言える力にある」と述べ、イランの力は核兵器ではなく、国の意思決定の独立性にあると語りました。また、イランの核開発計画が完全に平和目的で、国家の奪うことのできない権利に基づいており、それが1979年の革命以来達成されてきた独立であると強調しました。
アラーグチー氏はまた、米・イラン関係について「コントロール可能だが信頼が欠如している」と述べ、外交の道は相互尊重に基づいている場合にのみ効果的であるとしました。
その上で、両国関係は「米国の支配欲にさいなまれているが、コントロールは可能だ。米国が上から見下ろす限り問題は続く」と語りました。またイラン国民に力の言葉で語りかけることは不可能であるものの、敬意と論理を持って対応すれば、相手も相応の対応を受けるだろうと述べました。
アラーグチー氏はさらに、イランは米国との交渉において良い経験はないものの、外交への扉を閉ざすわけではないと明言しました。その上で、「イランは相互尊重と共通利益に基づくあらゆる賢明な解決策を受け入れる用意があり、イランは国民の権利を決して譲らず、国家の尊厳を絶対のルールとしている」と述べました。また国防への備えは平和の最良の保証であり、備えがなければ戦争に発展するだろうともしました。

