イラン国会議員団が地域の発展と平和、安全を強調、パキスタン訪問で
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イランのアリー・ニークザード国会副議長
イランのアリー・ニークザード国会副議長が「アメリカは地域諸国が相互に友好関係を築くことを許していないが、進歩と発展を望むなら、良好な相互関係を築く以外に選択肢はないだろう」と語りました。
ニークザード副議長はこのほど、イラン国会議員代表団を率いてパキスタンを訪問し、両国の国会議員同士による会合に出席しました。そして、パキスタンの公用語・ウルドゥー語のニュース局SAMA TVのインタビューで、イランとパキスタンの文化的・社会的な類似点に触れ、「我々はパキスタンの人々と多くの共通点を有している。両国ともイスラム教徒であることから、両国の関係はますます広範になってしかるべきだ」と述べています。
また「イランはすべての国、特に地域において、平和と安全が確保されるべきだと確信している。率直に申し上げて、我々は全ての地域諸国が強くなるよう望んでいるとともに、イランとして近隣諸国、特にパキスタンとの政治・経済的関係を拡大したいと考えている」としました。
さらに「去る6月のシオニスト政権イスラエルによる対イラン攻撃は、アメリカのゴーサインを得て行われた。パキスタン国民は、これらがイラン国民に対する犯罪であることを認識すべきである。その理由は、彼らがイランの子供、女性、科学者、兵士を殉教させたことにある。しかし、世界はイランがアメリカ合衆国とイスラエルによる抑圧に断固として立ち向かうことを認識する必要がある。イランはこれまで戦争を望んだことはなく、いかなる国も先制攻撃したことはないが、侵略者に対しては断固として対抗する」と語っています。
そして、米国とイスラエルが地域にとって深刻な脅威であることを指摘し、「シオニスト政権と米国は西アジア地域にとって間違いなく脅威であり、米国は地域において武器売却の役割を果たしている」と述べました。
続けて「アメリカは地域諸国が互いに友好関係を築くことを容認していないが、進歩と発展を望むなら、良好な相互関係の構築しか道はないことを認識し、この問題に留意すべきだ。近隣諸国や地域に不安が生じれば、それは不快な問題であり、地域が被害を受けることになる」としています。
そしてこの他にも、イランとパキスタンの貿易額に言及し、「現在、わが国とパキスタンとの貿易額は約30億ドルだが、綿密な計画があれば100億ドルまで増大させられる」と語りました。
なお、今回の訪問には、イラン・パキスタン友好議員連盟のアリー・バーバーイー・カールナーミー氏、モハンマド・ホシュスィーマー氏、モハンマド・アンヴァル・ベジャールゼヒー氏を含む多くの国会議員が随行しています。
パキスタンの首都イスラマバードでは11日火曜と12日水曜の2日間にわたり、「平和、安全、開発」をテーマとするISC国会議員が37カ国の参加により開催されています。この会議には、国会議長10名、副議長15名、国会議員37名を含む174名の各国の代表者に加え、多国間組織の代表者らも出席しています。

