イラン航空、東京便の運航再開を準備
ブルームバーグが2人の消息筋の話として伝えたところによれば、イラン航空は先月、核問題を巡る対イラン制裁の解除に関する国際的な合意を受け、東京便の運航再開に向けて準備しているということです。
この報道は、これに関する最終決定がなされていないことを理由に、匿名を希望したこの2人のうち、1人の話として、「イラン航空はまず、1週間に1本、北京経由で成田国際空港行きの便を運航するだろう」としています。
この消息筋によれば、イラン航空の新たな便のサービス提供は、イラン暦来年、つまり3月21日以降になるということです。
別の消息筋はこれについて、「イランと日本は、今も、両国間を複数の航空会社が直行便で結ぶ可能性について協議を進めており、まもなく合意が得られるだろう」と語りました。
日本航空は、1980年にテヘラン直行便の運航を停止しました。
ブルームバーグは、「イラン航空のパルヴァレシュ社長は、日本への運航便の再開が予想される時期については見解を表明しなかったが、すべては計画通りに航空機が引き渡されるかにかかっている」としています。
イラン航空は現在、ボーイング747型機の北京までの航路を運航しています。
日本国土交通省の関係者はこれについて、「イランの政府とイラン航空から、東京便の再開について要請があったが、まだ決定は下されていない」と述べました。
また、「チャーター便運航の要請の受け入れは、貨物機の運航に比べて時間がかからない」としました。
ヨーロッパの各航空会社も、イラン便の運航再開を準備しており、イギリスのエアラインは、今月3日、6月からテヘラン便を再開すると発表しました。
イランのタイエブニヤー経済財政大臣と、日本の岸田外務大臣は、今月5日、東京で、両国の経済協力の拡大を目的とした投資合意書に署名しました。
この合意により、日本の企業は、イランに施設を建設したりすることができるようになります。
イランは、日本にとって重要な石油供給国であり、日本の企業は、石油・ガス産業における合意の締結と関係の強化に関心を寄せています。
コスモエネルギーホールディングスのスポークスマンは、1月、「イランでの原油購入を増加する」と語りました。
INPEXも、イランへの投資への関心を明らかにしています。