イラン国連次席大使、「サウジはメナーの惨事に回答すべき」
9月 24, 2016 17:27 Asia/Tokyo
イランのデフガーニー国連次席大使が、「サウジアラビアは、メナーの惨事に関する完全で透明かつ中立的な調査を行うことで、このような出来事の再発を防止すべきだ」と述べました。
昨年9月、サウジアラビア西部の聖地メッカの近郊の町メナーで、巡礼儀式の最中に、サウジアラビアの管理不行き届きにより、イラン人数百人を含む巡礼者数千人が将棋倒しになり、死亡しました。
イルナー通信によりますと、デフガーニー国連次席大使は、23日金曜、国連総会の傍らで行われたOICイスラム協力機構の外相会合で、「メナーの惨事は、サウジアラビアの管理不行き届きによって起こり、巡礼者数千人が死傷した」と語りました。
さらに、「サウジアラビアはこの悲劇に関して遺族に賠償の支払いも謝罪も行わなかったばかりか、これまで情報の開示も事実調査も行おうとしておらず、メナーの惨事の調査に関する約束を履行していない」と述べました。
またパレスチナにおけるシオニスト政権イスラエルの野蛮な行動の激化を強く非難したほか、「中東最大の問題はテロと過激主義であり、シリアの人々がその第一の犠牲者だ」としました。
デフガーニー次席大使はさらに、過去18ヶ月イエメンの学校や病院への絶え間ない爆撃についても触れ、「平和への希望の消失は、これまで、過激派やテログループの利益になってきた」としました。