イラン国連次席大使、「イスラエルはパレスチナ人への犯罪を続けている」
12月 01, 2016 18:04 Asia/Tokyo
イランのデフガーニー国連次席大使が、「パレスチナ人が受ける苦しみの緩和に向けた努力が実を結んでいないのは、シオニスト政権イスラエルがパレスチナ人に対する犯罪行為を続行していることが原因だ」と語りました。
デフガーニー次席大使は30日水曜、パレスチナ問題を議題とする国連総会で、「国際社会の度重なる要請や、国際機関のシオニスト政権に対する非難にもかかわらず、この政権はいくつかの同盟国の支援を受け、常にこうした要請を無視している」と述べています。
また、「住宅の破壊や民間人の強制移住、子供を初めとする民間人の違法な逮捕や拘束、シオニスト入植者による暴力や恐怖、アクサーモスクへの攻撃といった、シオニスト政権によるパレスチナ人への人権侵害は、今なお続いている」としました。
さらに、パレスチナ・ガザ地区封鎖の継続にも触れ、これを人道上の深刻な危機、そしておよそ200万人のパレスチナ人に対する迫害行為だとし、「シオニスト政権は、こうした行動によって、意図的、組織的に人道法を初めとする国際法などに違反している」と語っています。
デフガーニー次席大使はまた、国連安保理を批判し、「シオニスト政権の政策や行動は違法であることについて、世界的に意見が一致しているのにもかかわらず、安保理は依然として機能しておらず、責務を履行できていない」と述べました。
さらに、イランの国民と政府が、抑圧されているパレスチナ人を完全に支援していることを強調し、「イランはこれまでどおり、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムを首都とするパレスチナ独立国家の樹立という、パレスチナ人の要望が実現するまで、努力を続ける」としています。