核合意に関するアメリカ共和党の妥協
アメリカ議会の上層部が、アメリカはイランと6カ国の核合意を続けることを認めました。
アメリカのライアン下院議長はこのように述べています。
「イランとの核合意は、共和党議員の大きな反対があるにもかかわらず、継続されるだろう。同盟国をイランに再び圧力をかけることのできる点に戻らせるのは非常に困難だ」
予想されていたように、アメリカの共和党は大統領選挙で勝利した後、イランとの核協議や核合意に対する立場を変更しました。昨年11月の選挙実施前まで、ライアン下院議長など、共和党の著名な人物は、核合意に反対するための手段から手を引くことはありませんでした。
彼らはシオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相を、大統領府に通達することなく、議会に招待し、核合意に反対する演説を行わせようとさえしました。大統領選挙では共和党の候補らが何度となく、核合意の破棄を公約していました。しかしながら現在、共和党政権が樹立してから1ヶ月もたたないうちに、ライアン下院議長は、過去の姿勢から明らかに後退し、「アメリカは核合意を継続する」と表明しました。
アメリカの選挙熱が静まったことは別にせよ、現在の政府は、核合意に従う以外に策はありません。核合意はイランと6カ国、そしてEUの数ヶ月に渡る協議の末、生み出されたものです。さらに現在、核合意は国連安保理の決議の一部であり、アメリカによるその違反は、国際レベルでの政治的、法的な影響をともなうことになるでしょう。アメリカの最も近いヨーロッパの政治同盟国ですらも、アメリカの現政権の関係者の核合意の無視といった原則に反する行為に不満をあらわにしています。このため、ライアン下院議長は、「同盟国をイランに再び圧力をかけることのできる点に戻らせるのは非常に困難だ」と述べたのです。
一方、アメリカが核合意継続を表明したからといって、この合意に彼らが同調し、取り決めを守るかということとは別です。オバマ政権は何度となく合意を踏みにじり、核合意の精神に合致しない行動をとっていました。アメリカの現政権も、核合意の責任からは簡単に逃れることはできないという事実を理解し、イランに対して核以外での圧力を拡大しようとしています。トランプ政権は、イランのミサイル実験を理由に追加制裁を行使し、核合意の実行を妨害しようとしています。こうした中、イランは何度となく、「イランの防衛の合法的な要求は、他国に左右されるものではなく、イランはミサイル防衛計画から一歩たりとも退くことはない」と表明しています。
現在、トランプ大統領やライアン下院議長などアメリカの関係者は、イランに対する制裁拡大を約束しています。しかしながら明らかに、現在これらの人物がイランの平和的核計画に反対することはできないと感じているように、将来も、イランの合法的な防衛計画に対して同様の立場をとることになるでしょう。