イラン国家安全保障評議会書記、「サウジの犯罪に対する沈黙は、民族浄化だ」
2月 14, 2017 20:50 Asia/Tokyo
イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「イエメン人の罪のない女性や子供に対するサウジアラビアの犯罪への沈黙は、この貧困国のインフラや資源の破壊と民族浄化に加担していることと同じだ」と語りました。
シャムハーニー書記は、13日月曜、テヘランで、ルクセンブルクのアセルボーン外務大臣と会談し、「EUのイエメン危機への介入とサウジアラビアによるイエメンの人々の殺害の阻止が必須だ」と語りました。
また、地域の治安や安定の確立とテロへの効果的な対策におけるイランの中心的な役割を説明し、「国際協力は、思想の根に全面的に対抗し、テロの資金、人員、武器の源を制限する上で効果的だ」と述べました。
さらに、「テロが西側に広がらないようにするためには、シリアやイラク、その他の地域のテロの危機の根に対抗する上で、ヨーロッパ諸国が差別のない建設的な役割を果たすことが必要だ」と強調しました。
一方のアセルボーン外相もこの会談で、テロ対策におけるイランの肯定的な役割に触れ、さまざまな分野における両国の協力の拡大を強調しました。
また、「ヨーロッパ諸国のイランとの核合意後のアプローチは、長期的な経済関係を実現するためのインフラ部門への投資と協力の拡大である」と強調しました。
ルクセンブルク外相は、イランのザリーフ外務大臣の招待を受け、政治使節団と共に2日間の予定でテヘランを訪問しています。