イラン副大統領、「西側諸国の行動は、地域の安全を確保しない」
4月 09, 2017 17:25 Asia/Tokyo
イランのジャハーンギーリー第一副大統領が、アメリカのシリア攻撃に触れ、「一部の西側諸国によるテロとの戦いを名目にした行動は、地域の安全を保障しない」と語りました。
イルナー通信によりますと、ジャハーンギーリー副大統領は、8日土曜、テヘランでハンガリーのシェムイェーン副首相と会談し、「アメリカが国連の許可なくシリアで行った行動は危険なものであり、テロ組織の強化につながる可能性がある」と語りました。
また、一部の地域諸国における情勢不安や衝突に触れ、「イランは地域諸国の中でも非常に安定しており、テロの脅威に晒されている地域の合法的な政府へのイランの支援がなかったら、現在、ISISはイラクのバグダッドとシリアのダマスカスを占領していただろう」と語りました。
さらに、「イランはテロや化学兵器の主な犠牲国であり、そのため、化学兵器の使用や拡散、テロの拡大を防ぐために幅広い努力を行ってきた」と語りました。
一方のシェムイェーン副首相もこの会談で、最近の地域での出来事は非常に懸念すべきものだとし、「ハンガリーは常に、 化学兵器の使用を非難している。なぜなら、この種の兵器の使用による最大の犠牲者は罪のない人々、国民であるからだ」と語りました。
シェムイェーン副首相は、イランとの政治、経済、文化関係の拡大に向けたハンガリーの用意を明らかにし、「ハンガリーはEUの加盟国にイランとの関係強化を呼びかけている」と語りました。
シェムイェーン副首相は、先週土曜、高等使節団を率いてイランの政府高官と会談するため、テヘラン入りしました。