イラン大統領、「アメリカのシリア攻撃は、テロリストの失敗を挽回するため」
4月 10, 2017 18:59 Asia/Tokyo
イランのローハーニー大統領が、アメリカのシリアへのミサイル攻撃を非難し、「この攻撃はシリアのテロリストの失敗を挽回するためのものであり、彼らにこの国での犯罪継続を奨励した」と語りました。
ローハーニー大統領は10日月曜、国内外の記者との会見で、アメリカのシリア攻撃は国際法に合致しないとし、「この攻撃はシリアの和平協議に損害を与え、テログループを奨励することになった」と強調しました。
さらに、「最近の世界各地でのテロ攻撃は、テロがそれを支持している国の利益にもならないことを示している」と述べました。
また、「シリアでの化学兵器の使用問題を調査する中立国が参加する国際調査委員会が結成され、その結果、テロリストが化学兵器を使用したということになれば、アメリカは国際社会にどのように回答するのだろうか」と疑問を呈しました。
ローハーニー大統領はさらに、シリアの将来に関して、「シリア危機は、政治的に解決されるべきであり、この国の将来はシリア人が決定する」と述べました。
また、シリア問題の解決を巡る会議の開催について触れ、この国の恒久平和を期待しました。さらに、「イランは化学兵器の主要な犠牲国である」とし、「イランはどんなグループ、個人であっても化学兵器の使用を非難し、化学兵器を使用すべきではないと考えている」と述べました。