大統領選挙の候補者の発表
イランの護憲評議会が、20日木曜夜、第12期大統領選挙の候補者として正式に認められた6名の名前を、内務省に通達しました。
イランの選挙本部の通達によりますと、現職のローハーニー大統領のほか、元イスラム文化指導大臣のミールサリーム氏、ジャハーンギーリー第1副大統領、元検事総長で、シーア派8代目イマーム・レザーの聖廟の関係者のライースィー師、テヘラン市のガーリーバーフ市長、元副大統領のハーシェミータバー氏の6名の候補者資格が認められたということです。
今回のイラン大統領選挙は、市町村議会選挙とともに5月19日に実施されます。
この大統領候補の名前が発表されたことで、大統領選は新たな段階に入りました。この選挙は様々な面で、ニュースや政界において注目を受けています。
候補者登録の段階で、前の時代に活動していた政治家や活動家数名が、ほかの候補者とともに、大統領選に出馬する用意を表明していました。憲法によれば、明示された条件の中で立候補を表明することに関しては、障害はありません。しかし、いずれの場合も、護憲評議会は、憲法で定められた基準に従い、候補者としての資格を審査する責務を有しています。これに関して、候補者は政治的、宗教的な業績を持ち、イスラム体制の原則とイランの正式な宗教を信仰していなければなりません。
現在、護憲評議会から出された最終的な候補者の一覧を見ると、この6名は政治的に様々な側面での経歴を持っているといえるでしょう。いずれの候補者も著名な人物で、大統領からそのほかの分野などの経歴や責任を有し、選挙戦を行います。
現在、選挙の実施についての報道が始まっています。いずれの選挙も、2つの柱があります。第一の柱は、合法性を与え、国の政治の今後に影響を与える国民の参加です。一方で、2つ目の柱とは、体制において責任を受け入れようとする候補者です。現在、5月19日まで、選挙活動が行われます、この段階において、候補者は自身の計画を発表し、それを弁護します。この段階は選挙における動機や感情を盛り上げるものです。この段階がよりよく行われることで、投票率が上昇することになり、これにより民主的な体制の基盤が形成されるのです。