イラン・アフガン鉄道協力は中国と欧州を結ぶ鍵に
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イラン道路都市開発次官兼イラン鉄道局長が、同国と隣国アフガニスタンを結ぶ鉄道ルートを通じて中国の鉄道網をヨーロッパに接続する計画を発表しました。
(last modified 2025-11-08T05:15:50+00:00 )
11月 08, 2025 12:08 Asia/Tokyo
  • イラン・アフガン鉄道協力は中国と欧州を結ぶ鍵に
    イラン・アフガン鉄道協力は中国と欧州を結ぶ鍵に

イラン道路都市開発次官兼イラン鉄道局長が、同国と隣国アフガニスタンを結ぶ鉄道ルートを通じて中国の鉄道網をヨーロッパに接続する計画を発表しました。

イラン鉄道のジャッバール・アリー・ザーケリー局長は、同国が国際回廊において戦略的役割を果たしていると強調し、中国の鉄道網をイラン・アフガン経由で欧州に接続する計画を発表するとともに、「アフガン北部マザーリシャリーフ・西部ヘラート間の鉄道路線を完成し、それをイランを通過する路線に接続させることで、アフガンが外洋および欧州市場にアクセスできるようになる」述べています。

【ParsToday国際】ファールス通信によりますと、ザーケリー局長はテヘラン駐在アフガン大使のモウラヴィー・ファズル・モハンマド・ハッガーニー氏との会談で、マザーリシャリーフ・ヘラート鉄道路線完成の重要性を指摘し、「この路線をイラン南東部チャーバハール(オマーン海からインド洋につながる外洋)や北西部の国境都市チェシュメ・ソライヤー(トルコおよび欧州)につながる路線など、イランを通過する国際回廊に接続することで、アフガンに外洋へのアクセス、ひいては欧州の鉄道網へのアクセスを提供できる」と語りました。

ザーケリー局長はさらに「イラン北東部の国境都市ハーフ~アフガン西部ヘラート間の第3鉄道区間の開通により、両国間の運行路線の長さは約140キロメートルに伸び、アフガン側は第4区間の完成も目指している」と述べています。

同局長の話では、イランはアフガンと緊密に協力し、マザーリシャリーフ・ヘラート間ルートを国際輸送網に接続する準備ができているということです。

一方、ハッガーニー・アフガン大使もこの会談で、イラン北東部ハーフ・アフガン西部ヘラート間プロジェクトの立案と運営に対するイランの支援に謝意を示すとともに、ハーフ駅での積み下ろし能力の向上と、二国間の貨物列車の移動の円滑化を強調しました。

また「技術的および実施上の障害解消に向け、共同の専門委員会を設置する必要がある」との見解を示しています。

ザーケリー局長は、ハーフ・ヘラート路線における貨物輸送量の大幅な増加に言及し、「この路線は当初月間1万トンの貨物輸送量で運行を開始したが、現在では月間6万トンを超えている。イラン鉄道は今後数ヶ月以内に、この輸送量を月間10万トンに増強することを目指している」と語っています。

両者は最終的に、マザーリシャリーフ・ヘラート線の建設加速、共同技術・執行委員会の設置、そして同路線の全面的利用に向けた承認取得の推進を強調しました。

このプロジェクトが完成すれば、中国・アフガン・イラン・トルコの枢軸を通じて東アジアと欧州を結ぶ重要な拠点となり、地域の輸送網におけるイランの地位をさらに強化しうると考えられています。

 

 


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