イラン外務省報道官:「自国のミサイル計画は一切協議の余地なし」
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イラン外務省のイスマーイール・バガーイー報道官
バガーイー・イラン外務省報道官が、同国のミサイル計画に関する一切の交渉を拒否し、「わが国のミサイル計画は交渉のためではなく、我が国の主権を守るために開発されたものだ」と強調しました。
イスマーイール・バガーイー報道官は22日月曜の記者会見で、「わが国の防衛能力は、侵略者に対イラン攻撃という考えを断念させるために設計されたものであり、協議できる問題ではない」と語っています。
【ParsTodayイラン】バガーイー報道官は、ミサイル計画を口実としたイスラエルの対イラン軍事侵攻が再び起こる可能性についてシオニスト政権イスラエルとアメリカのメディアが醸成しているムードに触れ、「イラン・イスラム共和国の防衛能力は、攻撃という侵略者の考えの抑止を目的に設計されており、話し合いや駆け引きは一切不可能である」と強調しました。
また、アメリカに対イラン再侵攻を促そうとするシオニストの工作について「我々は偽善に対峙している。彼らがイランのミサイル計画を脅威として提示する一方で、大量破壊兵器がイスラエル政権の手に流れ込んでいる。イスラエル政権はジェノサイドに手を染め、過去2年間で7カ国を攻撃してきた。これは矛盾極まりないもので、アメリカとこの政権を支持する他の国々は責任をとらねばならない」と述べています。
さらに、イランに対する共同戦線とメディア戦争について言及し、「イラン軍は必要なときにわが国民を防衛する方法を熟知しており、こうした世論操作には注目せず自らの任務を継続している」とコメントしました。
続けて「西アジア地域は依然として恒常的な問題に苦しんでいる。それは他でもない、シオニスト政権による犯罪の継続という現実だ。ガザにおける様々な出来事によって、ヨルダン川西岸で起こっている犯罪を見失ってはならない。パレスチナ人に対する利己的な逮捕、拷問、殺害、そして極めて非人道的な扱いが続いていることはすべて、人道に対する罪の例である」と語っています。
最後に、バガーイー報道官は抵抗について「抵抗は根深い自然現象であり、占領、抑圧、人種差別が続く限り、当然ながら存在し、増殖し続けるだろう」と述べました。そして「抵抗は社会の中核、そしてこの地域の人々の意識に存在しており、その理由は極めて明白だ。それは、我々は自らの地域においてある不自然な状況、つまり占領と人種差別に手を染める1つの存在の誕生に直面しているからだ」と結びました。

