イラン大統領、「イランの選挙が伝えるメッセージは国民の団結と統一」
イランのローハーニー大統領が、「イランの人々は19日の選挙に、世界で最高レベルの民主主義によって参加した」と語りました。
ローハーニー大統領は、22日月曜、大統領選挙後初めて行う記者会見の中で、次期政権の政策と立場を説明しました。
また、この選挙の伝えるメッセージは、国民の連帯と国際対話だとしました。
さらに、サウジアラビアで行われた一部のアラブ諸国とアメリカのトランプ大統領の会談、そして、イランをテロ支援国だとしたことについて、「リヤドで行われた国際会議は見せかけの会議であり、政治的な価値はない。テロとの戦いは、一国の国民の財産を大国に与え、1回の会議を開催したぐらいでは終了しないからだ」としました。
ローハーニー大統領は、地域と世界の発展は、平和的な共存なしには実現不可能だと強調しました。
また、第2期の政権でのイランとアメリカの関係について、「アメリカは常にイランに反対する手段をとっており、それは失敗している。アメリカの今期政権が国民の利益を考えるよう希望する。一部の国はアメリカの人々を堕落させ、アメリカの人々を買収している」と語りました。
さらに、イラン国民は世界の人々に対して、相互尊重と共通利益により、交流を行う用意があると表明しているとしました。
ローハーニー大統領は、テロ対策における政府の計画について、イランは何度も世界各国に対して、暴力と過激主義のない世界を求めており、この立場は世界の人々に受け入れられているとしました。
また、莫大な額の兵器をサウジアラビアに売却するアメリカの計画について、「サウジアラビアとは違って、イランは武器を購入する必要はない。力の道は武器の購入ではなく、力の土台は国民の力であり、イランは選挙と人々の投票参加により、それを手に入れている、ということをサウジアラビアが知るよう希望している」と述べました。
さらに、「イランのミサイルと兵器は平和目的で、いつでもミサイル実験を必要としている時にはそれを実行する。どの国にも許可を得る必要はない」としました。
ローハーニー大統領は、どのように選挙公約を果たすかについて、「人々に示した公約の実現を優先事項とし、提示した計画に沿って実行する」と述べました。