イランと中国が共同声明を発表しました

イランと中国が共同声明を発表し、両国は大きな合意を締結したことから、包括的戦略協力に基づいた関係を構築するとしました。

イラン大統領府のインターネットサイトによりますと、中国の習近平国家主席による２日間のイラン訪問の終了に際して、イランと中国は２３日土曜、２０項目を含む共同声明の中で、政治、文化、法と安全保障、地域・国際の各分野における協力の拡大にむけたイランと中国の共通のロードマップを明らかにしました。

この共同声明によりますと、イランと中国は互いに相手側を重要な戦略的パートナーとしており、関係拡大を外交政策の優先事項としているということです。

この声明ではまた、さまざまな分野で関係を拡大する双方の固い決意について触れられており、イランと中国は、２５年間の包括的な協定の締結のために必要な話し合いをおこなうと強調されています。

文化的、人間的な分野においても、この声明では、両国の歴史の共通性と、豊かな可能性は、観光、大学などの高等教育や、両国の大学間の教授と学生の交換に関する協力を強化するとされています。

さらに、司法と治安の分野においても、、囚人の返還、テロや過激派、麻薬密輸対策など、あらゆる分野で、両国の司法関係の協力の拡大が行われることが強調されています。

また、イランと中国はこの共同声明の中で、国際体制の多極化のプロセスを支持するとともに、世界的な脅威に対抗し、世界に平和と安定を確立し、地域的、国際的な機関の枠内で話し合いを行う用意を表明しました。

この声明の終わりでは、イランと中国は、イランと６カ国の核合意を歓迎するとともに、この合意がイランの平和的核活動の保証を促進したと考えている、とされています。