中国国家主席のイラン訪問
ザーエリー解説員 中国の習近平国家主席が、イランと中国の関係の新たな時代を切り開く第一歩を踏み出すため、23日土曜未明、テヘラン入りしました。習国家主席は、テヘランのメフラーバード空港に到着した際、中国はイランとの2国間関係のレベルの向上と拡大に興味があると話しました。 習国家主席はまた、イランとの長期的、恒久的な包括的関係の構築は、両国関係の新たな時代における重要な目標だとしました。今回の習国家主席のイラン訪問には、3人の副首相、6人の閣僚、商業関係者、メディア関係者からなる大規模な使節団が随行しています。
中国国家主席の前回のイラン訪問に当たる、中国の江沢民元国家主席のイラン訪問から、14年が経過しています。しかし、これはイランと中国の関係が希薄化したということを意味せず、むしろ、近年、中国はイランの最も重要な貿易、経済における相手国となっています。
西側がイランに対する厳しい制裁を課し、多くの国が対イラン制裁に追従する中、中国はこの機会を可能な限り利用し、イランの外国の大企業や投資家が抜けた穴を埋めようとしました。確かに、大きな競争相手がいなくなったことで、中国のイラン進出は、イランの貿易と経済の一部に損害を与えましたが、イランのローハーニー大統領は、イランは制裁の厳しい時代の友人を忘れることはなく、新たな状況の中でも、この国との関係拡大の下地を追求しているとしました。
中国関税局の統計によりますと、2014年のイランと中国の貿易総額は520億ドルに達しています。この年、中国は1国だけで、イランの対外貿易の36%を占めている国となっています。
包括的共同行動計画が実施され、経済・金融制裁が解除されたイランの現状において、西側やアジア諸国の企業が競争相手としてイランに進出することになり、また、日増しに高まる協力の可能性に基づき、イランと中国の二国間協力の拡大に向けた多くの機会が生み出されることになると予想されています。まさにこのため、ローハーニー大統領は、中国はイランの最も重要な貿易相手国として、包括的共同計画後も、貿易、技術、投資においてより大きな役割を果たすことになると強調しています。
中国の習近平国家主席も、テヘランで行った演説で、包括的共同行動計画が結論に至ったことは、二国間関係において新たな発展の機会が生み出された要因となったとして、「長期的、恒久的で包括的な2国間関係の新たな時代を迎えるため、中国はイラン側と協力し、好ましい状況を利用して、二国間の関係と協力のレベルを向上する用意がある」と述べました。
習国家主席とその随行使節団のイラン訪問の中で、さまざまな分野、特に経済、産業、文化、法的な分野に関する17の協力文書が、両国首脳の立会いの下、調印されました。包括的共同行動計画後の二国間関係に加えて、地域問題、特に最近のイランとサウジアラビアの関係の緊張化も、習国家主席のテヘランにおける会談の中心議題となると考えられます。
習国家主席は、今月19日から、5日間の日程の中東諸国歴訪を開始し、イランの前に、サウジアラビアとエジプトを訪問しています。中国とイラン、そして中国とサウジアラビアの親密な政治・経済関係に注目すると、中国政府は表向き、イランとサウジの関係悪化の中で、力強い仲介者の役割を果たす意向を示しています。