イランに対するEUのダブルスタンダードへの批判
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ハッラーズィー議長とモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表
イランの衛星ロケット・スィーモルグが、7月27日、テヘランのイマームホメイニー航空宇宙基地から打ち上げられました。このイランの科学的な成功は、アメリカやEUの反発を招きました。
イラン外交戦略評議会のハッラーズィー議長は、7日月曜、IRIB通信のインタビューで、EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表とのテヘランでの会談に触れ、次のように語りました。
「モゲリーニ上級代表に対し、ヨーロッパ3カ国が、アメリカに同調してイランを非難する声明を発表し、イランの衛星ロケット・スィーモルグの打ち上げを、国連安保理決議2231への違反だと見なすことには意味がないと伝えたとき、モゲリーニ上級代表は返すべき答えを持たなかった」
イランのザリーフ外務大臣も、これに先立ち、モゲリーニ上級代表との会談で、イランのミサイル実験や衛星ロケット・スィーモルグの打ち上げに触れ、これらの行為は安保理決議2231への違反ではないとし、アメリカと共同で発表されたヨーロッパ3カ国の最近の声明を批判すると共に、それを誤った方向への動きだとしました。
イランとEUの関係は、現在、批判的な対話から、経済協力、地域的、国際的な協力の時代に入っています。こうした中で、EUが政治的な目的によってこのような立場を取るとき、そのような解釈には疑念がわいてきます。
制裁の行使された10年間、イランとEUの関係は、肯定的な歴史があったにも拘わらず、深刻なダメージを受けました。EUのモゲリーニ上級代表は、EUは自分たちの利益を考え、アメリカに追従し、アメリカの一方的な政策に従うべきではないと認め、声明の中で、6カ国に対し、核合意の完全な実施を求めました。
明らかに、EUの立場の透明性と核合意の支持における責任の受け入れは重要な問題です。しかし、EUは、イランの航空宇宙活動に懸念を示すような立場を取り、アメリカに同調しながら、どのようにして、アメリカの理不尽な圧力に対して自分たちの利益を守ることができるのでしょうか。
アメリカの外交専門誌、フォーリンポリシーは、アメリカとEUのイランや核合意に対する立場を批判し、次のように記しています。
「核合意に反する一部の人々の主張に反し、航空宇宙活動は核合意の内容に違反しない。安保理決議2231は、イランに対し、外交的な提案の範囲で、核弾頭を搭載できる弾道ミサイルの開発に関する活動を控えるよう要請している」
フォーリンポリシーはさらに、次のように続けています。
「トランプ政権は、ロケットの打ち上げが合法的か否かに関係なく、イランの航空宇宙に関する実験を脅威と見なし、トランプ大統領が過去最悪の合意とする核合意を壊すための口実にしようとしている」
EUは、このようなアメリカのとの同調によって、何の利益も得ることはないのです。