トランプ大統領の立場と核合意違反へのG77の懸念
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G77
アメリカのトランプ大統領による反イランの立場や主張が、異例な形で増加しています。このようなアメリカの行動は、G77・77カ国グループをはじめ、国際レベルで批判を浴びています。
G77に加盟する134カ国の閣僚は、声明を発表し、核合意は、重要な国際問題を解決する上での数カ国によるアプローチの成功例であり、建設的なモデルだとし、アメリカのイランに対する制裁の早急な解除を求めました。
アメリカにとって問題なのは、核合意や、この合意がよい合意か、悪い合意か、ということではありません。アメリカは、イランのイスラム体制そのものに反対しています。イランは当初から、アメリカの拡張主義に対抗しており、この抵抗はひとつのモデルになっています。
アメリカは、約束を守らないことで知られており、気候変動に関するパリ条約を離脱したように、核合意を離脱する可能性もあります。政治問題のアナリスト、ブライアン・ベッカー氏は、プレスTVのインタビューでこれについて次のように語っています。
「明らかに、トランプ大統領と、トランプ政権の関係者は、アメリカの核合意離脱を正当化できるような文書や根拠を作り出そうとしている。だがこれまで、それを実現できていない」
ブッシュ政権も、2002年に同じことを行い、イランの核活動に関して情報機関が収集した情報を改ざんし、イランに対して根拠のない非難を浴びせました。とはいえ、トランプ大統領とこの政権の安全保障顧問らは、危険で破壊的な思想を有しています。
カリフォルニア大学で国際政治経済学を教えるアレキサンダー・アーザーデガーン教授は、ロシア・スプートニクのインタビューで、トランプ大統領の最近の発言について次のように語っています。
「トランプ大統領は素人であり、特に中東問題に関してはほとんど知識を有していない。外交に携わる者であれば誰でも、トランプ大統領の発言には、国際的な意味での外交的内容が含まれていないことが分かるだろう」
これらの事柄に注目すると、アメリカの約束不履行や傲慢な態度は、核合意だけでなく、あらゆる分野において、国際レベルにおける脅威だと見なすべきでしょう。イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、最近、警察学校の卒業式で行った演説の中で、次のように語りました。
「アメリカは、イラン国民が、力強い立場を守り続けること、国益に関する重要な問題において、後退に意味はなく、前進を続けることを知るべきだ」