イラク情勢に関するイラン軍の司令官の会合が開催
(last modified Sat, 30 Sep 2017 11:52:21 GMT )
9月 30, 2017 20:52 Asia/Tokyo
  • ジャザーイェリー司令官
    ジャザーイェリー司令官

イラクの最新情勢に関するイラン軍の司令官の会合が開催されました。

IRIB通信によりますと、イラクの領土保全というイランの政策の実施に際し、またイランとイラクの国境地帯における主権の確立に向けた、イラク中央政府のイランへの協力要請を受け、30日土曜朝、イラン全軍の司令官による会合がイラン統合参謀本部のバーゲリー議長を議長とし、開催されました。

イラン軍のジャザーイェリー司令官は、この会合の決定について、「今回の会合では、イラクの領土保全と統一の維持、同国のクルド人自治区での住民投票の違法性が強調され、国境の安全や、イラン・イラクの国境でのイラク中央政府軍の中流受け入れに必要な決定がなされた」と語っています。

また、「今後、イラン西部と北西部の国境地域において、イラン軍とイラク軍部隊による合同軍事演習が行われる予定だ」と述べました。

クルド人自治区のイラクからの分離の是非を問う住民投票は、国際的な反対やイラク政府の強い反発の中、バルザニ議長の主張により、今月25日に実施されました。

クルド人自治区のイラクからの分離の是非を問う住民投票

この住民投票は、イラクの憲法により違法とされています。

国連事務総長、地域諸国、欧米諸国も、バルザニ議長によるこの住民投票の実施を非難し、これはイラク憲法に違反した行動だとして、この住民投票の結果を一切受け入れないとし、イラクの領土保全と統一を強調しました。