イラン大統領、「国境線の変更は、情勢不安の拡大の要因となる」
10月 03, 2017 15:59 Asia/Tokyo
イランのローハーニー大統領が、シリアとイラクの中央政府の強化の必要性を強調し、「国境線の変更は情勢不安の拡大の要因となる」と語りました。
ローハーニー大統領は、2日月曜、トルコのアカル参謀総長とテヘランで会談し、イランとトルコはテロや情勢不安という地域共通の脅威に直面しているとして、「この脅威を払拭するため、共通の利益という枠組みで、イランとトルコの関係と協力を拡大すべきだ」と述べました。
また、地域におけるテロ対策、国境の維持は、イランとトルコが関係と協力を拡大していく中で最も重要な目的だとしました。
アカル参謀総長も、この会談で、「シリアやイラクなどの地域諸国すべての領土の保全を重視している。テロや情勢不安への対策の中で、友好国、特にイランと関係を拡大する用意がある」と表明しました。
アカル参謀総長は、軍事使節団を率いて、1日日曜、テヘラン入りし、2日月曜には、イランのバーゲリー統合参謀本部議長、イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記とテヘランで会談しました。
軍事的な協力の拡大、テロ対策、イラクのクルド人自治区の住民投票に対する検討、これらの議題は、イランとトルコの制服組トップによる会談の中心議題でした。
シャムハーニー書記は、アカル参謀総長との会談で、クルド人自治区のイラクからの分離を問う住民投票の実施は、テロリストを守るという西側やシオニスト政権イスラエル、アラブ諸国の目的の実現を支援するものであり、絶対的に、イラクの人々、特にクルド人の利益に反するとしました。