イラン最高指導者顧問、「6カ国は、アメリカに核合意の遵守を促すべき」
10月 12, 2017 21:37 Asia/Tokyo
イラン最高指導者のヴェラーヤティー国際問題担当顧問が、「核合意は、アメリカが一方的に破棄できるような単なる二国間の合意ではない」と語りました。
ヴェラーヤティ顧問は12日木曜、IRIB通信のインタビューで、核合意に対するアメリカのトランプ大統領の反応は予測不可能だとし、「イランの核合意遵守は、8回にわたりIAEA国際原子力機関により認められており、いかなる人物も、イランの核合意の遵守の有無を判定する基準にはなりえない」と述べています。
また、「間違いなく、アメリカがどのような行動を起こしても、イランはアメリカの行動に即した反応を起こす権利を持っている」としました。
さらに、「核合意は、国連安保理でも可決され、いまや1つの国際的な取り決めとなっており、アメリカ以外の6カ国のメンバーは、IAEAが定めた枠組みや核協議から離脱しないよう、アメリカに促すべきだ」と語っています。
イランと6カ国の間で成立した核合意は、昨年1月から実施されていますが、アメリカは6カ国側の一員でありながら、常にこの合意に違反しています。
アメリカのトランプ大統領は近く、核合意に関する自らの決定や、イランイスラム革命防衛隊を初めとする対イラン新戦略を発表することになっています。