イラン、「核合意が破棄されれば、追加議定書の実施を停止する」
10月 15, 2017 16:22 Asia/Tokyo
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サーレヒー原子力庁長官
イランのサーレヒー原子力庁長官が、「核合意が破棄された場合、イランは追加議定書の実施を停止する」と警告しました。
イランは、2003年、NPT核兵器不拡散条約の加盟国として、核兵器の拡散防止を目的に追加議定書に署名しました。
しかし、この議定書は国会で承認されなかったため、国際法の観点から、内容の遵守は義務付けられていません。
サーレヒー長官は、14日土曜、IRIB通信のインタビューで、アメリカのトランプ大統領の反イランの立場を批判し、イランの軍事施設の査察に関する不当な要求を拒否するとともに、「イランはこれまで、核合意で定められた査察を遵守し、取り決めを守ってきた。だが、この枠組みから外れた要求は一切、履行することはない」と語りました。

トランプ大統領は、13日金曜夜、これまでのイラン国民に敵対する根拠のない非難を繰り返し、イランの核合意の遵守を認めず、核合意に関する再協議とその修正を求めました。
サーレヒー長官は、核合意は再び協議することのできないものだと強調し、「イランによる核合意の違反に関するトランプ大統領の主張は、シオニスト政権イスラエルの要求や圧力からくるものだ」と語りました。

また、アメリカの敵対行動、特に核合意の破棄に対しては完全な用意ができているとし、「イランの体制関係者が、核合意はイランにとって何の利益もないと考えれば、イランは4日以内に濃縮度20%のウラン製造を開始することができる」と強調しました。
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