イラン石油相、「トタルが南パールスの開発から撤退しても、資本は返還されない」
イランのザンゲネ石油大臣が、「フランスの石油企業トタルが南パールス・ガス田のフェーズ11の開発から撤退しても、その資本は残る」と語りました。
イルナー通信によりますと、ザンゲネ石油大臣は、どのようにトタルが南パールスのフェーズ11から撤退するかについて説明する中で、もし、トタルが国連安保理制裁がない中でフェーズ11の開発から撤退した場合、トタルの資本は返還されないとしました。
また、トタルとの契約に関して設けられた追記事項に関して、「トタルと中国のエネルギー企業CNPCによるコンソーシアムと、ペトロパールスに委託された南パールスのフェーズ11の開発は、タイムスケジュールに沿って進められる」としました。
さらに、これまでにトタルは5600万ユーロの契約を締結しており、この契約に基づいて作業が進んでいるとしました。
ザンゲネ大臣は、トタルはいつフェーズ11の開発から撤退するかについて、「国連安保理のイラン制裁が実施された場合、トタルは契約を破棄する可能性がある」としました。
また、トタルが南パールス・フェーズ11のの開発契約を破棄した場合、トタルの資本はCNPCとペトロパールスに流れるとして、この場合、イランにおけるトタルの資本は残り、フェーズ11の稼動後は、製品の売り上げの一部から、その資金が支払われるとしました。
トタルのプヤンヌ最高経営責任者は最近、イランに対するアメリカの追加制裁実施に懸念を示し、「アメリカがイランに追加制裁を科す場合、南パールスの契約を見直すことになる」としました。
トタルは今年7月、南パールスのフェーズ11の開発に関して、イラン国営石油会社と48億ドル規模の契約を締結しました。