イラン大統領、「アメリカ大統領の誤った決定は、地域の火に油を注いだ」
(last modified Mon, 11 Dec 2017 08:47:50 GMT )
12月 11, 2017 17:47 Asia/Tokyo
  • ローハーニー大統領、ジョンソン外務大臣
    ローハーニー大統領、ジョンソン外務大臣

イランのローハーニー大統領が、「アメリカ大使館をベイトルモガッダス・エルサレムに移転するとしたアメリカ大統領の最近の決定は誤ったものであり、地域の火に油を注いだ」と語っています。

トランプ大統領は、今月6日、ベイトルモガッダスをシオニスト政権イスラエルの首都に認定し、アメリカ大使館をテルアビブからベイトルモガッダスに移転するよう指示しました。

ローハーニー大統領は、10日日曜、テヘランでイギリスのジョンソン外務大臣と会談し、「イランは、地域におけるテロの根絶、戦争や流血の終結、恒久的な安定と平和の確立を追求しており、イギリスとイランの話し合いは、地域の安定強化のための協力につなげることができる」と語りました。

さらに、「イランは、建設的な役割により、シリアとイラクの地域の2つの国を、テロと消滅から救った。地域におけるイランの肯定的な措置を疑うことは誰にもできない」としました。

ローハーニー大統領、ジョンソン外務大臣

ローハーニー大統領は、共通の利益の確保に基づき、イランとイギリスのバランスの取れた友好関係を拡大する必要性に触れ、「両国の関係は、核合意後の雰囲気の中であっても、協力の可能性に適したものではなかった。好ましい地点にいたるためには、双方の協力と関係において努力する必要がある」と語りました。

また、「核合意の実施と維持は重要であり、すべての人、特にイラン国民が、核合意の利益を享受できるようにすべきだ」としました。

一方のジョンソン外相もこの会談で、現在、核合意によって、イランとイギリスの協力と関係を拡大するための良好な機会が生まれているとし、「イギリスは、さまざまな分野でイランとの関係を全面的に拡大する決意だ」と述べました。

さらに、イランは、テロとの戦いと地域の平和や安定の拡大に向け、肯定的な措置を実施してきたとし、「アメリカ大使館のエルサレム移転というトランプ大統領の決定は、適切な行動ではない」と述べました。