殉教と献身、イラン国民の力の源
イラン周辺では、各国が何千億ドルという、保管しきれないほど大量の武器を購入しています。
ペルシャ湾岸の一部のアラブ諸国は、不必要な武器の購入に数十億ドルを費やしています。しかし、真の意味での安全保障を実感することはできていません。イランのザリーフ外務大臣の言葉を借りれば、彼らは大国を少しでも怒らせれば震え上がり、大国が微笑めば安心します。これらの国は、独立、栄誉、威信、名誉を犠牲にして安全を買おうとしていますが、実際は、豊かな資源を武器製造企業に略奪させています。それにも拘わらず、彼らは真の安全保障を手にしたことはありません。なぜなら、安全保障を外から確保したり、金で買ったりすることはできないからです。
ザリーフ外相は、24日土曜、テヘラン大学で行われた「献身、世界平和の手段」と題する会合で、次のように語りました。
「アメリカの大統領から、“彼らから投資の約束を取り付けるまで、地域には行かなかった”と言われることは、近隣諸国にとって屈辱ではないのだろうか? トランプ大統領は1年前、はっきりと、“私は彼らを搾取のために求める”と語った」
こうした中、アメリカやその同盟国は、常に、イランに注目しており、イランを、地域で最も安全かつ有力で明るい未来を持つ国として見ています。
ザリーフ外相は、「イランの安全、栄誉、誇りはどこから来たのだろうか」と問いかけ、「武器や防衛の準備も、こうした力の形成において重要であり、イランのミサイル計画も、このプロセスの中で否定できない役割を有している。だが、イランの近隣諸国もそうした手段を持っているはずだ。サウジアラビアは射程2500キロのミサイルを有している。そのミサイルは、新型大陸間弾道ミサイルであり、核兵器の搭載が可能なものではないだろうか」と語っています。
サウジアラビアは昨年、1000億ドル以上の武器を購入し、統計によれば、武器に投じた費用は、現在、世界で3番目に多くなっています。
実際、イラン国民の力の真の源は、殉教と献身の文化です。イランのイスラム革命勝利から39年が経過したにもかかわらず、今なお、それは力強く存在し続けており、イスラム革命の文化と主張に変わっています。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、昨年7月、1980年代のイランイラク戦争時の文化計画の関係者、芸術家、戦士や司令官らと会談した際、次のように強調しました。
「革命の存続と社会における革命的な精神の維持、強化は、この時代の産物であり、その、神の道における献身的な努力がなかったら、間違いなく、革命的な精神は危機にさらされていただろう」
明らかに、現在、イランの戦士たちが、シリアでテロ組織ISISと戦う前線に立っているのは、イランイラク戦争の聖なる防衛時代の殉教と献身の価値観が、今なお、生き続けていることの表れなのです。