イラン外相、「過激派は、中東の新たな脅威だ」
(last modified Fri, 02 Mar 2018 07:50:10 GMT )
3月 02, 2018 16:50 Asia/Tokyo
  • ザリーフ外相
    ザリーフ外相

イランのザリーフ外務大臣が、「現在、中東地域は新たな危険に直面しており、その脅威とは過激派だ」と語りました。

ザリーフ外相は、1日木曜、ボスニア・ヘルツェゴビナに住むイラン人を前に、宗教は過激派とは関係がないとし、「1990年代のヨーロッパの過激派はキリスト教徒ではなかったし、西アジアの現在の過激派もイスラム教徒ではない」と述べました。

さらに、過激派はかつて、バルカン半島で戦争を引き起こしたとし、「現在、中東のテロやISISの過激主義は、地理的な点では敗北を喫したが、イスラムとは何の関係もない、この危険な思想を持つ人々や脅威は、今なお存在する」と述べました。

また、「ボスニア・ヘルツェゴビナの本来の文化は、イスラムの神秘主義と統一の理論に基づいている」と語りました。

ザリーフ外相は、イランは困難な時期にボスニア・ヘルツェゴビナの人々の傍らにおり、それを誇りにしているとし、「イランとボスニア・ヘルツェゴビナの人々の関係は、今も続いている」と強調しました。

ザリーフ外相は、東ヨーロッパ・バルカン諸国歴訪の最終訪問国として、1日木曜夜、政治・経済代表団を率い、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボに入りました。

ザリーフ外相は、ボスニア・ヘルツェゴビナの政府高官と会談する予定です。

ザリーフ外相はこれに先立ち、セルビア、ブルガリア、クロアチアを訪問し、これらの国の政府高官と、二国間関係の拡大や一部の地域・国際問題について話し合いを行いました。