イラン外務省報道官、「サウジアラビアは、世界でテロを拡大する最も中心的な支援国」
イラン外務省のガーセミー報道官が24日土曜、アメリカのシンクタンク・ブルッキングス研究所における、サウジアラビアのジュベイル外務大臣の根拠のない発言に反応し、「サウジアラビアこそ、地域や世界でテロや情勢不安、過激派を拡大している最も中心的な支援国である」と語りました。
ジュベイル外務大臣は22日木曜、ブルッキングス研究所において、地域でのテロ対策の拠点の1つであるイランを、テロ支援国であるとして批判し、イランが地域におけるトラブルメーカーであると述べました。
こうした中、イランはイラクやシリアの政府の正式な要請に応え、これらの国でのテロ組織との戦いのため。軍事顧問という形での支援を提供していますが、これに対しアメリカやシオニスト政権イスラエル、サウジアラビアは眉をひそめています。
ジュベイル大臣はまた、サウジアラビアがイエメンを攻撃し、戦争犯罪を引き起こしていることには触れず、イエメン危機の唯一の解決策は政治的なプロセスであると主張しました。
IRIB通信によりますと、ガーセミー報道官は、ジュベイル大臣の発言を、事実とはかけ離れた主張だとし、「サウジアラビアの政府関係者が、不遜も甚だしい行動に出るのは、これが初めてではない」としています。
さらに、「ジュベイル大臣が、イエメンを初めとする地域での危機を政治的に解決すべきだなどと発言している一方で、サウジアラビアはこれまで3年以上にわたり、政治的なイニシアチブの全てを暗礁に乗り上げさせ、抑圧されているイエメン国民に対し暴力や戦火、爆弾という言葉でしか発言していない」と語りました。
また、「イランは常に、平和と安全、安定の確立、そしてテロや過激派との戦いを支援するため、恒常的に努力してきた」と述べています。