イラン大統領、「アメリカのシリア攻撃は、明らかなテロ支援」
イランのローハーニー大統領が、シリアのアサド大統領と電話で連絡を取り、アメリカ、イギリス、フランスのシリア攻撃は、地域のテロを強化するための行動だとしました。
アメリカ、フランス、イギリスは、シリア政府軍が、シリアの首都ダマスカス近郊のドゥーマで化学兵器を使用したと非難し、それを口実に、14日土曜、国連安保理の許可を受けることなく、シリアを攻撃しました。
ローハーニー大統領は、14日、アサド大統領と電話で連絡を取り、「イランはシリアの政府と国民の傍らにい続ける」と強調しました。
また、「テロリストが日々、新たな敗北を喫する中で、アメリカとその同盟国がこの国を攻撃したことは、間違いなく、テロ組織への支援を意味する」としました。
さらに、シリアの領土保全を強調し、この国の国境は変更されるべきではないとし、「シリア政府の許可を受けずにこの国に外国軍が駐留することは、国際法への違反であり、シリア領土への侵略だ」と述べました。
ローハーニー大統領は、「いかなる外国政府も、シリアの将来に関して決定を下すことはできず、唯一の本来の決定権はシリア国民にある」としました。
また、「アメリカとその同盟国のシリア攻撃は、シリアの政府と国民の抵抗を継続する意志に影響を及ぼしてはいない」と強調しました。
一方のアサド大統領は、シリアの政府と国民への、イランの政府と国民の支えと支持に感謝し、「アメリカとその同盟国は、政治的な方法によって自分たちの目的を達成することができなかった後、すべての国際法に違反し、シリアを攻撃した」と語りました。
イランのバーゲリー統合参謀本部議長、ハータミー国防大臣、ザリーフ外務大臣も、14日、それぞれ、シリアの関係者と電話で連絡を取り、アメリカとその同盟国のシリアを攻撃を非難しました。