イラン外相の、アメリカによる核合意離脱への警告
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ザリーフ外務大臣
イランのザリーフ外務大臣が、核合意と、アメリカ政府がこの合意を離脱する可能性について、「イランは自国の利益に沿って行動し、核合意とそれ以外において、幅広い選択肢を有している」と語りました。
ザリーフ外相は、19日木曜、ニューヨーク入りした際、記者団に対し、「アメリカが核合意を離脱すれば、イランの対応と、国際社会の反応は、アメリカにとって好ましくないものになる」と述べました。アメリカのトランプ大統領の核合意に関する決定の期限が近づくにつれ、それを離脱した場合の結果に対する警告が高まっています。トランプ大統領は、もし核合意のヨーロッパの3カ国が、この合意を修正しなければ、アメリカは5月12日の次の期限のときに核合意を離脱すると警告していました。
アメリカのコーカー上院外交委員長は、数日前、「イランの核合意に大きな変更がなければ、トランプ大統領はこの合意から離脱することになる」と語りました。
アメリカは、多くの場合に核合意の取り決めを履行しておらず、イランとの貿易を妨害しています。これについて、アメリカ・プリンストン大学のムーサヴィヤーン教授は、「アメリカの取り決め不履行によって、イランと6カ国の核合意が損なわれている」と語っています。
トランプ大統領の警告が高まる中、イギリス、フランス、ドイツの3カ国は、何とかしてトランプ大統領を核合意にとどまらせようとしています。こうした中、この3カ国は、核合意維持を強調しながら、実際には、トランプ政権に同調する行動を取っています。ヨーロッパのイランに対する追加制裁の行使に向けた努力も、そのひとつであり、これらの制裁は、イランのミサイル計画や地域政策を理由にしたもので、トランプ大統領との役割分担を示しています。
トランプ大統領は常に、核合意は悪い合意だとし、イランのミサイル計画や地域政策が含まれていないことに不満を示しています。そのため、イランのヴェラーヤティ最高指導者国際担当顧問は、19日木曜、テヘランで、核合意に対する欧米諸国の立場について、「ヨーロッパやアメリカは、核合意によってイランに圧力をかけられると考え、役割を分担しているようだ」と述べました。
アメリカやヨーロッパの核合意に対する現在のアプローチは、彼らが、核合意を巡って見解の対立はあるものの、同じ目的を持っていることを示しています。その目的とは、イランのミサイル能力や防衛力を抑制し、地域政策への圧力を強化することです。イランは、独立国として、アメリカやヨーロッパの意志に反した行動を取っており、彼らの政策に従っていません。イランの地域での役割は、大国の目的の実現を妨げており、地域の平和と安全に貢献しています。イランのミサイル計画も、完全に防衛を目的としたものです。このような明白なアプローチにより、アメリカとヨーロッパが、イランの地域政策やミサイル計画に対して核合意を利用した態度をとれば、イランの断固とした反応に直面することになるでしょう。