イランが、アメリカの核合意離脱に備えて対抗策を準備
4月 29, 2018 16:16 Asia/Tokyo
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イラン中央銀行のセイフ総裁
イラン中央銀行のセイフ総裁が、「イランは、アメリカが核合意から離脱した場合に備えて、銀行業務に関する様々なシナリオを準備している」と語りました。
アメリカのトランプ大統領は、同国議会で可決された法案に基づき、来月12日までにイランに対する核関連の制裁の中止措置の是非について決定を下すことになっています。
トランプ大統領は、核合意の内容修正を求めており、これが実現されない場合には、核合意から離脱すると脅迫しています。

セイフ総裁は28日土曜、テヘランでの第6回イラン・ヨーロッパ通商金融会合において、記者団に対し、銀行分野でのヨーロッパとの関係について、「イランの金融体制は、ヨーロッパ諸国の政府が、通商関係の規模に応じた金融ルートを想定することを期待している」と語りました。
また、「EUは、イランとの金融関係に立ちはだかる障壁を排除するため、多大な努力を行ってきているが、障壁が完全に撤廃されるまで努力を継続する必要がある」と述べています。
イランとヨーロッパの第6回通商金融会合は、29日日曜まで継続されています。
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