イラン国家安全保障最高評議会書記、「核合意は国際機関の存在意義を問う歴史的な試練」
(last modified Sun, 06 May 2018 07:00:19 GMT )
May 06, 2018 16:00 Asia/Tokyo
  • イランのシャムハーニー国家安全保障最高評議会書記
    イランのシャムハーニー国家安全保障最高評議会書記

イランのシャムハーニー国家安全保障最高評議会書記が、「核合意は国際機関の存在意義を問う歴史的な試練だ」と語りました。

イルナー通信によりますと、シャムハーニー書記は、5日土曜、テヘランで行われた警察幹部が参加した会合にて、「核合意は政治的、安全保障的な合意であり、国連安保理にも承認されており、その成功、あるいは失敗は、対話の影響力について査定する上での、そして国際機関の機能を図るための歴史的な試練だ」と語りました。

また、核合意に関するトランプ大統領の発言や行動に触れ、「トランプ大統領が前政権の合意や約束を受け入れないのであれば、どの国もアメリカと対話し、合意することはなくなるだろう。なぜなら次期政権がそのときの政権の取り決めを否定する可能性があるからだ」としました。

イランと6カ国の核合意は、2016年1月から実施されていますが、アメリカ政府は常にこの合意に違反しており、トランプ大統領は核合意の変更を求め、「この合意が変わらないのであれば、アメリカはこの合意から離脱する」と語っています。