イラン最高指導者顧問、「イランとロシアの地域協力が承認された」
イランのヴェラーヤティ最高指導者国際担当顧問が、ロシアのプーチン大統領との会談を肯定的に評価し、この会談では、イランとロシアの地域協力が承認されたとしました。
ヴェラーヤティ顧問は、12日木曜、モスクワでプーチン大統領と会談し、イスラム革命最高指導者ハーメネイー師のメッセージを口頭で伝え、イランのローハーニー大統領の書簡を手渡しました。
また、13日金曜夜、テレビのインタビューで、「ロシアはシリアにおけるイランの参与に反対している」、あるいは「イランはシリアから出るべきだ」とする敵側のうわさにふれ、プーチン大統領はシリアにおけるロシアとイランの防衛協力を続けるよう求めたと強調しました。
さらに、「まもなく、トルコ、ロシアの首脳がテヘランを訪問し、イランのローハーニー大統領とシリア危機について意見交換を行うだろう」としました。
ヴェラーヤティ顧問は、13日金曜、モスクワのヴァルダイ国際討論クラブで、シリアにおけるイランとロシアの駐留は続けられると強調し、「イランはアメリカとシオニスト政権イスラエルの脅威に対して、シリアを見捨てることはしない」と述べました。
また、イランはアメリカと対話するつもりはない、アメリカを信用していないからだとして、「イランはリビアのような形でシリアが分割されるのを防ぎ、アメリカの侵略行為に対抗するため、シリアを支援する」と表明しました。
さらに、対イラン制裁を復活するアメリカのトランプ大統領の大統領令について、イランとロシア、中国との核合意継続に関する話し合いは続いており、イランの経済的利益が核合意によって確保されなければ、イランが核合意にとどまる理由はないと語りました。
ヴェラーヤティ顧問は、ペルシャ湾からイラン産原油を輸出するのを制限するとしたトランプ大統領の脅迫について触れ、「イランが石油をペルシャ湾から輸出できなければ、どの国もこれを行うことはできない」としました。
シリア危機は2011年から、サウジアラビア、アメリカとその同盟国の支援を受けたテロ組織の大規模な攻撃により始まりました。